創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3330 今日752 合計6648
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   お母さんは・・・ちょっと変?!   フレディ

「ああああ!K(お兄ちゃん)、鼻血なんか出して。…あ!フレディー?!そのアイス、二本目でしょ?!勝手に取ってぇ。ぺ、ペンちゃん〜…。柱におしっこをひっかけないでぇー。」(書き出しの工夫)
 私のお母さんは、いつもおおいそがしだ。私とお兄ちゃん+ペンちゃん(犬)の世話をしないといけないからだ。それだけならまだいいのだが、私達兄妹には、ある一つの欠点がある。それは、私達が双子だということだ。一度の出産で、男女を一ぺんにさずかったのだから、産まれた時はさぞかし嬉しかっただろうが、育ててみるとどんなに大変か。兄妹といっても、一分間のちがいだから、
「あなた、二つも年上でしょ。がまんしなさい!」
なんていえない。けっきょく、
「どっちもどっちよ。はい、けんかやめ!」
になるのである。しかし、そういわれたほうは、あまりすっきりしないものだから、
「お母さぁん!Kがダメバカクソなんだ…。」
「なにをーっ!バカはどっちだ!!おまえこそ、アホドンクサ…。」
なんていうけんかがはじまるのである。(体験)
 ちょっと話が長くなってしまったが、とにかく、双子というものは手間がかかるのである。そんな双子を育てたお母さんだが、変わったところもある。カエルを素手でさわることができるのだ。アニメなどに出てくるお母さんなら、カエルを見たとたん、
「キャ——ッ!カエル——————!!!」
とさけぶのが定番だが、お母さんは、カエルを見ると、
「あ、フレディー!!カエルがいるよ。ほら、つかまえた!」
が、ふつうである。そのカエルを受け取った私は、カエルのおなかをなでる。これが、けっこう気持ちいいのだ。(体験)
 これはお母さんに聞いた話だが、お母さんはが小さいころには、家の近くに川が流れていたそうだ。そこには、カメやフナ、ドジョウにカエル…。とにかく、たくさんの生き物がいたそうだ。話によると、お母さんは小さい頃、その川にいる生き物とよく遊んだそうだ。例えば、ドジョウを捕まえてきて、何日間でひからびるとか——これでは、遊んでいるのではなくて、まるで魔女の実験をしているようだ——、カメを家につれて帰ってきて、お風呂の中にボチャン!!そのまま数時間ほっておき、お母さんのお母さん(私のおばあちゃん。お母さんが大学生くらいのとき、病気で死んじゃったから、私は顔を知らない)に発見されたときには…。なんと、お風呂の中でみごとに糞をして、バスタブの中が真っ茶色になっていたそうだ。
 こんなに苦労して私たちを育て、小さい頃はおてんばだったお母さん。ちょっと変わっているけれど、私はお母さんのことが大好きです。

   講評   huzi

  なるほど。 フレディちゃんのユニークさは、お母さん譲りだったのですね。 
 お母さんの忙しそうな様子が、【書き出しの工夫】から伝わってきます。 どうやら、お兄ちゃんとフレディちゃんがほぼ同時にこの世に現れたときに、忙しさは運命付けられたようですね。 どうせ忙しいならついでに……と思ったかどうかわかりませんが、最近になってそこにペンちゃんも加わって、大にぎわい。 大変そうですが、お母さんはそれが決して嫌ではないんだね。 そのことは、あとに続くお母さんの小さいころの【体験】からよくわかります。
 生き物をかわいがることが、大好きといえるかどうか、バスタブの中のカメの話を読むとなんとも言えませんが(笑)、好奇心旺盛(おうせい)で、なんでも「やってみよう」とチャレンジするお母さん。だから、フレディちゃんが書いている「苦労」も実は楽しみに違いないです。
 さらに、お母さんが大好き! 最後の一言が、全体を大きくまるくまとめていますね。 子どもにとって、お母さんが明るく楽しそうということは、とても大切なことだものね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)