国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   最近   あしも

最近、と言っても
 普通には外来語と呼ばれて、何かと論議の対象になるタイプのことばは、実は英語を旗頭とするヨーロッパ諸国語に日本語が干渉されて起こった言語変化にほかならない。このような外来語の問題は言語の問題であると同時に、それはまた文化文明の問題でもある。また、第二次世界大戦までの日本人の生活は、社会的公的な場面では、西洋式を努めて取り入れ、家庭に入ると服装から食事まですべてが日本式になり、外国文化は応接間と称する来客用の特別な部屋に限っておく場合が多かった。このような内と外を区別する生活様式は、日本人が外来の異質な文化を急速に受容せざるを得なかった時代に、一種の社会制度上の緩衝装置として機能したと思われるのである。( 要約 )
 私も最近、外来語をよく耳にする。しかし、もうそれは普通のことと思われているいるくらい、一般的なものなのだ。( 是非の主題 )例えば、私の中学校の今年度の文化祭のテーマは、『Canvas』(キャンバス)である。なんと、中学校の中にまで外来語が伝わっているのである。
「私達は日本人なんだし、英語にこだわらなくてもいいのになぁ。もっと日本語を使えばいいのに。」
と、私は思っている。( 複数の理由1 )しかし、決して全部が全部そういうわけではない。
例えば、祖父は映画好きで、よく一緒に見に行くのだが、映画館へ行くと必ずといっていいほど、『シニア割引』というのがある。祖父も『ご老人特別優待券』と言われるよりも『シニア割引』と言われる方が気分がよさそうなのである。( 体験実例 )このように日本語…漢字を用いるとしっかりした意味になり過ぎるというか、重い雰囲気になってしまうのも事実だろう。
 私の祖父母の家は、約六十年以上も前に作られている。とても古い家で、和式だ。しかし、洋式の部屋が一部屋だけある。外から見てもその部屋だけ西洋風で浮いている。祖母の話によると、祖母は昔、毎日美容院に行って髪形を変え、毎日社交ダンスをしていたそうだ。それで今も社交ダンスをしている。その洋式の部屋は社交ダンスの衣裳部屋になっており、色とりどりのドレスやタキシードがいっぱいある。衣裳部屋という格好のよいものではなく、押入れに近いかも知れない・・・(笑)。衣装の他に果物やお菓子も保管してある。それは、洋式の部屋が和式の部屋よりも涼しいからだ。たぶん、部屋の造り方に違いがあるのだろう。( 複数の理由2 )
 和式と洋式、どちらが良くて、どちらが悪いわけでもない。両方とも利点があるのだから、日本のように双方から、良い所の文化を取り入れることは素晴らしいことだと思う。( 是非の主題 )

   講評   yuri

◆友葵ちゃん、こんにちは。夏休みが近づいてきましたね(^0^)。

久しぶりに1000字突破じゃない? よくがんばったね。外来語と外来文化の両方に、いい例を見つけられたことがよかった。
おじいさんの「シニア割引」の話は、なるほど、もっともだよね。「ご老人優待」と言われると「まだ老人じゃないぞ! 優待なんて特別扱いするな!」という気もちになってしまいそう。でも「シニア」と言われると「割引してくれるんだ、ラッキー」と思えるから不思議だよね。友葵ちゃんが書いているように「漢字を用いるとしっかりした意味になり過ぎるというか、重い雰囲気になってしまう」ということだろうね。
おじいさんの家の洋式一間の話もしっかり書けた。最後のまとめは、この話をうまく使って、「外から見たら浮いたようで変な印象を持たれるかもしれないけれど、それを便利に使いこなせているのだから、外国の文化を部分的に取り入れるのも素晴らしいことだと思う」というようにまとめてもよかったかも。

おばあさん、おじいさんは、今年はどんな衣装で社交ダンスを踊られるんだろうね。

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