創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   食事の文化   K子


 こうしてケーキミックスは大ヒットした。アメリカ国内で売りつくすと、ヨーロッパやオーストラリアにも進出した。どこでも大当たりだった。そして次の有望な市場として日本に目が向けられた。この結果をふまえ、ケーキミックスの製造会社は自信満々で日本市場に進出することを決定し、日本の大手企業との合弁会社(資金を出し合って作る会社)が設立された。かなりの宣伝費をかけて売り出すと、たちまちまねをする会社が現れて似たような製品を発売するほどで、成功はまちがいないように思われた。 日本人のこうした感覚を欧米人に説明するために、私はこういうたとえを用いた。
「これは、イギリスの主婦に、ティーポットでコーヒーを作れ、というようなものだ。」この分析結果を聞いたケーキミックスは、きっぱり日本市場から引き上げていった。問題が、そこまで民族的な伝統に根ざしている以上、手の打ちようがないからである。(要約)
 私は、五年生のときに稲を育てた。はじめはさっぱりやる気も起きなかったのだが、いざとなってやり始めると、なんだ、考えていたほど大変な作業ではない。かえって楽しいぐらいだった。周辺からはやたら
「何この土!くっさ〜い!!」
「何でこんなことしなくちゃなんないんだよ〜ッッ!!」
などといった悲鳴(?)も聞こえてきた。
それから・・・一ヶ月ぐらいたってからだろうか。夏休みに入った。その夏は温暖化が原因なのだろう、ひどく暑かった。手の空いているクラスメートが、一週間に1~2回ほど稲に水を与えてくれていたようで、稲は無事だった。1ヶ月ぶりだからか、稲がとても大きく見えた。成長してるなぁ。そう思った。 
「ねぇ、稲大きくなったよね。」
「うんうん!ビックリした!」
などと、近くの友達と喋り合ったのは(何故だかはよく分からないが、(笑))今でもはっきりと覚えている。 そしてついに収穫時期。稲はすっかり米になり、立派にその姿を私たちに見せつけていた。風に揺られたときに出るサワサワという音が、早く食べてくれないかなとでも言っているようだった・・・。その米は家庭科の時間におかずと一緒に食べた。自分たちで育てたせいか、普通のご飯よりおいしく感じた。(体験)           
 私はこの文を読んで、人間といっても、国によって食べ物の味や評価まで変わってきてしまうということが分かった。味覚が変わってしまうのは、やはり慣れきった自分の国の文化に押されてしまうからではないのかと思う。

   講評   ima

「問題が、そこまで民族的な伝統に根ざしている以上、手の打ちようがないからである。」主題を抜き出すことができました。日本人にとってお米がとても大事な食文化であることがわかりますね。先生は学生時代、リュックをせおって、ヨーロッパを旅しました。何を食べてもおいしく食べられず、体調が悪いのかと思っていたのですが、パリで中華料理やさんに入りご飯を食べたところすごい食欲に戻りました。自分にとってご飯が1番だったことに気づいていなかったのです。感想文として、日本の食文化を考えたことは、将来役に立つかもね。
第四段落でユニークな意見をだしたて、おもしろい感想文になりましたね。難しいことを考えられるね。
自分たちの文化を大事にすることも大切だし、ほかの新しい文化を取り入れて進歩していくことも大切ですね。

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