低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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こうしてカラオケは・・・ キティ
こうしてカラオケは・・・
日本にケーキミックスが輸入された。日本の食文化におけるお米の重要さはいうまでもない。その御飯をたくのと同じ食器でケーキを作ると、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないか。日本の主婦がひっかかったのはそこだった。
私は外国と日本を反対にして考えてみた。外国の物が日本にではなく、日本の物が外国に輸入されているケースを例にしてみたい。たとえば、カラオケだ。カラオケは日本で二十年くらい大ヒットしている。今でも夜遊びにはよくカラオケに行く人がいる。これなら外国でもきっと大ヒットするだろう。そう考えたカラオケ会社はさっそく外国に輸出してみることにした。だが、外国では大ヒットをするばかりか、まったく売れなかったし、人気もなかった。なぜだろう?
歌も選べて、マイクもあって、その上字幕スーパー付きだ。こんなに楽しい娯楽は他にはないはずだ。その答えは友達やお父さんなどにインタビューをしてやっと分かった。外国でカラオケが売れなかった理由は三つあるのだ。
①外人は他人の前で歌を歌うのが恥ずかしと思っている。自分の歌を他人にきかせるなんてとんでもない。他人サマの耳汚しになってしまう。歌はプロに任せるのが一番だ。自分が前にシャシャリ出て、歌手のコピーを歌うなんてできない。
②外人はもともと他人と自分は違うというところから人生が出発している。制服もないし、授業もたいがいの科目は同じクラスの中でも能力別に三つのグループに分かれている。日本の横並び主義に比べてこちらはかなり社会全体が階級主義なのだ。上中下にはっきりと分かれている。
③このため学問や芸術に才能がある人は大事にされて守られている。これが芸術や文化が守られることにつながっているのだ。歌や演劇などはシロウトが入れない世界だ。プロとアマの境目ははっきりしているのだ。だから外国に『のど自慢』という番組もない。この三つの理由からカラオケは外国ではヒットしないのだ。
お父さんはジャズコンサートが大好きだ。ビックアーティストがくるたびに毎回のように行っている。お父さんが歌ったところは見たことがないが、コンサートの会場ではいつも楽しそうに踊っている。
私もカラオケは大の苦手だ。カラオケで歌っている日本人などを見るたびに、自分の方が恥ずかしくなってしまう(ユーモア)。私のお母さんもおばさんもカラオケが大好きだ。二人ともバンバン歌っていた。歌う前にちゃんと次の曲も選んでいた。私は本当に好きなんだな、と思った。結局その日私は一曲も歌わなかった。(体験)
ケーキミックスが日本で売れなかった原因を調べた人、ジョージ・フィールズはケーキミックスが日本では売れないということを外国人にこの一言で説明した。
「これは、イギリスの主婦に、ティーポットでコーヒーを作れ、というようなものだ。」と。私も日本人のカラオケセールスマンに外国でカラオケは売れないということを説明するためにこの一言を考えた。
「これは、大相撲で女性がすっ裸で土俵に上がるようなものだ。」と。
セールスマンはビックリ
カラオケはそれでも世界を目指す。
講評 yuu
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