国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2788 今日735 合計12877
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   逆境   はなこ

 生きることは学ぶことであり、学ぶことには喜びがある。生きることは、また何かを創造していくことであり、その創造には、学びの段階では味わえない、大きな喜びがある。このことはどんな人の人生にもあてはまるが、特に学問の世界では銘記すべき事柄であろう。世の中で成功した人は、大抵、逆境を自分の人生にプラスに取り込んでいく能力をそなえているように私には見える。創造にも、この逆境が深く関係している、といわなければならない。僕は逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。
 そのための第一の方法は、失敗を恐れずに、積極的に物事に挑戦していくことだ。僕も今よりもワンランク上の楽な生活をするために、期末試験の前は失敗を恐れずにマイペースに勉強に取り組んでいたら、今までの中で最も悪い成績をとってしまい、自分より下には十人くらいしかいなくなってしまった。しかし、僕はこれにめげずにマイペースに勉強していきたいと思う。(体験)
 第二の方法は、敗者に対しても考慮されるような社会体制を作ることである。僕は中学受験の時、とても入りたかった第一志望の学校に落ちてしまい、一応当時は二番目くらいに行きたかった学校に行くことが出来たのだが、現在、上記のように最悪な環境に置かれているので、高校受験をしようと思っている。しかし、もしも全部の高校に落ちてしまった場合、いくところがなくなってしまうので、受験をするという決心がつかない。だから、学校も、もしも落ちた場合は戻ってこられるようなルールを作るべきである。
 確かに、逆境よりも順境にいたほうが心に余裕がもてる。しかし「寒さに抵抗する一番の方法は寒さに満足することである」という名言があるように、僕は逆境に満足して、プラスに変えていくような生き方をしていきたい。

   講評   nara

以前にも触れたけれど、第1段落には、長文からの引用がかなり含まれているね。自分が考えた文と、引用した文は、はっきり区別しておこう。
 逆境をプラスに変えていくような生き方は、困難が多いだろうね。しかし、その先には順境に甘んじているよりも、より大きなものが存在する。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざもあるけれど、大きなものを手にするには、逆境やリスクをいわば友達にするくらいの気持ちがなければならないのかもね。
 第2理由はいいね。「背水の陣」で臨むという気迫も必要だけれど、敗者復活の機会もまた必要だ。特に、日本の社会全体に「一度ミスしたらもう終わり」というような雰囲気が漂っているね。だから、なるべくミスをしないように、冒険をしないように……というような小さくまとまるところがありそうだ。社会全体の雰囲気とシステム、どちらにも敗者復活という要素を取り入れたいね。
 みんなが内部進学を考える中で、高校受験をしようと進めるのは、なかなか大変なことだ。一言で言えば、まさに逆境。これがはなこくんの大きな力となるよう、微力ながら応援しているよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)