国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   とても楽しかった昆虫採集合宿   犬っ子

 七月二十五日から一泊で長野県塩尻に昆虫採集をしに行きました。この合宿は毎年小田原市にある生命の星・地球博物館の友の会が行っています。私は、これで二回目の参加です。合宿には、高桑先生と苅部先生二人の学芸員がいっしょに行ってくれます。高桑先生はカミキリムシ、苅部先生はトンボの専門家ですが、どんな虫の名前を聞いても答えてくれます。私は「すごいなあ。」といつもすごく感心しています。 合宿では雑木林に行っていろんな虫を取ることが一番の楽しみです。何故かと言うと、雑木林のクヌギやコナラの木の樹液にカブトムシやクワガタや蝶が来るからです。   
 開成駅からバスに乗って長野県に行きました。途中の高速道路のサービスエリアにコナラの木があって、ミヤマクワガタと赤足クワガタとチビクワガタをさっそく見つけました。この三種類は、実物を私は、初めて見ました。とても感激しました。
 塩尻に着いてお昼を食べて、雑木林に行く途中に雨が降って来てしまいました。雨が降ってくると気温が下がってしまうので虫は、いなくなってしまいます。やっぱりクヌギの木をみても虫はいませんでした。そこで、[ベイトトラップ]をかけることにしました。一つは、いたんだバナナを木に取り付けました。もう一つは、落とし穴です。穴を掘ってプラスチックのコップを埋めて、その中にお酢(リンゴ酢)を少し入れます。バナナトラップは、樹液に来る虫をさそうためです。落とし穴は、歩く虫をさそいます。
バナナトラップには、何もかかりませんでしたが、落とし穴の方は、オオナガオサムシとヒメオサムシが二匹ずつ入りました。落とし穴のトラップをかけたとき、高桑先生が「いい場所だよ。]とほめてくれました。
雨がひどく降ってきたのでバスにもどることになりました。でも、途中の田んぼに、タイコウチ、コオイムシ、ゲンゴロウ(死んでいた)が、見つかりました。「この田んぼは、農薬を使っていないからこんなにたくさんの虫がいるんだよ。」と苅部先生がおっしゃいました。
 このタイコウチとコオイムシは、私の家で飼っています。生きている虫やカエルを食べるのでえさをとるのが大変です。
 泊まった所は、温泉旅館でした。私は雨にぬれてびしょびしょだったので、すぐに温泉に入りました。夜になって雨はやみましたが、寒かったので、夜の探検は中止になって、そのかわり虫のスライドを見てクイズをしました。それから、昼間採ったクワガタをもらう人をジャンケンで決めました。私は、二番目に選ぶことになりました。そこで、赤足クワガタをもらいました。とてもうれしかったです。
 次の日は、高ボッチ山に行きました。でも、霧が出ていたので蝶は飛びませんでした。それでも私は、コエゾゼミを見つけました。クジャクチョウやテングチョウは、飛んでいるのを見ました。しかし、とても早く飛ぶので取ることができませんでした。今度見かけたら取りたいと思います。
 雨が降ってしまったけれど、めずらしい虫も取れて、楽しい合宿でした。

   講評   kako

こんにちは、佳美ちゃん。とても長く、上手に書けていますね(^v^)。頑張りましたね。長野県に昆虫採集に行った時の様子が、くわしく書かれていますね。都会では見かけないような虫がいっぱいいて、びっくりしたことでしょう。クワガタムシもいろいろな種類がいるのですねぇ。佳美ちゃんの作文で、先生は一つおりこうになってしまいました(^◇^)。昆虫採集をしている時は、お友達とどんなお話をしたのかな? きっとキャーキャー言って、夢中になっていたのかもしれませんね。お友達との会話を入れると、もっと楽しさが伝わってきますよ。先生が小学生のころは、まだまだ田んぼも畑も林もあったけれど、今はどんどん自然がなくなってしまっていますね。水泳の時間には、ゲンゴロウと一緒にプールで泳いだこともあったんですよ。タマムシやナナフシ(知っているかな?)といった虫達はどこへ行ってしまったのかしらね? とてもさみしい気がします。でも、佳美ちゃんは自然をいっぱい感じて帰って来るとこができたのね。ステキ!
「弱肉強食」ということわざがあります。弱いものは強いもののえじきになってしまう。強いものは、さらに強いもののえじきになってしまう。残酷(ざんこく)のようだけど、自然界はそうやって成り立っているのですね。雑木林の中で、クモの巣にかかっている虫達を見かけたことがあるでしょう? それでも、虫達は一生けんめい生きています。「一寸の虫にも五分の魂(たましい)」ということわざもありますね。たとえ小さな虫でも、神様は魂を与えてくださって、生きることをお望みになった。セミは一週間しか生きられないと言われているけれど、その一週間という限られた時間の中で、精一杯鳴いて生きていますね。人間も見習わなければいけないなって、先生は思うけれど、佳美ちゃんは昆虫採集をして、どんなことを感じたかな? 雨に降られてしまって残念なこともあったけれど、ぜひ、来年も参加して、自然のことをい〜っぱいお勉強できたらいいですね。そして先生にも、また、いろいろ教えてね(^^♪

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