創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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生き物の命 ちえちゃん
「ミーン、ミミンー、ミミーン、ミーンミーン。」
「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」
いろいろな鳴きかたがある。私は『ミーンミーン』という鳴きかたより『ツクツクボーシ、ツクツクボーシ』と言う鳴きかたのほうがすきだ。けれど、なかなかとることができない。まるで、すずめのようにすばしっこいからだ。
「あっおねぇちゃん、あそこに一匹いる。はやくとって。」
「えっどこどこ?」
「あそこだってばぁ。あぁぁいっちゃった。今度はひか○にやらせて。」
「うん、いいよ。ちゃんととってよ。」
「とれた?」
「うん、とれたよ。でも足があみにからまっていてとれないよぅ。」
省略
「たくさんとれたね。」
「かわいそうだからはなしてあげよぅ。」
「いいよ。じゃあはなしながら何匹とったか数えよう。」
「せぇの。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,……。」
数えたところ25匹いた。ビックリ!!!
私の友だちはせみがとっても苦手だ。だから、夕もや公園なんか一人じゃとおれない。悪さなんかしないのにどうして嫌うんだろう。私は不思議でたまらない。そんなことを言っている私はせみの幼虫が嫌いだ。みんなぁ『せみの幼虫には要注意』という駄洒落がきゅうに思いついた。
私はこのときはじめて、せみも一生懸命生きているんだとわかった。
私のクラスで前かっていたにくたらしい黄アゲハの幼虫が死んだ。ちょっぴりうれしいカナ?『こわっっ!』なんか風船の空気が無くなったようにしぼんでいた。おもしろぉい!!私はいっゅん実は風船だったのかと思った。
幼虫も一生懸命にながいきしようとしていろのだ!!
講評 jun
セミの鳴き声での書き出し、工夫しました。アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声は聞き飽きるほど聞いているけれど、ツクツクボウシの鳴き声は、ときどきしか聞こえてこないね。
「まるですずめのようにすばしっこい」というたとえは上手です。中には、すぐにつかまってしまうセミもいるけれど……。
セミ取りのようすを会話を交えながら書いていくことができたね。25匹とはずいぶんつかまえましたね。『セミの幼虫には要注意』という駄洒落は先生が教えてあげたものだけれど、これは自分でも気に入っています。(笑)
地上に出てから1週間しか生きられないセミ。つかまえてもすぐに逃がしてあげたくなりますよね。
■めずらしくキーワードを入れるのを忘れてしまったね。
「書き出しの工夫」、「体験」というキーワードはただし書で入れておいてね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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