国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   琵琶湖の浄化   あめす

 「汚いな〜」
「しかも、魚の死体のせいで臭いし」
僕は、ボート部に所属している。ボート部は、琵琶湖で日々練習をしている。僕たちが練習しているのは、南湖である。南湖というのは、琵琶湖大橋を境に、北側を北湖、南側を南湖という。南湖には、藻がたくさん生えており、水が非常に汚く、外来魚を中心とした魚の死体が浮いている。だから、臭いのだ。そんな琵琶湖の上を、僕たちはボートで駆けている。僕は、一度琵琶湖に落ちたことあるが、その時は、足に藻がからみとても気持ち悪かった。結構、琵琶湖は汚いのである。
 僕が普段、水道の蛇口をひねり飲んでいる水は、琵琶湖の水である。しかし、その琵琶湖の水は、きちんと浄化されたものである。僕は、小学生のころ、浄水場へ行った。そこでは、何段階もの工程を経て、僕たちが飲める水になるのである。僕たちが、普段飲んでいる水は透明だ。しかし、琵琶湖の水は全然透明ではない。透明であれば、底が見えるはずだが、そんなものはいっさい姿を現さない。浄水場がなければ、おいしい水は飲めないだろう。
 僕は、小学生だったころ、自由研究で「琵琶湖の水を浄化」するための実験をした。すると、琵琶湖の水に備長炭(炭)をつけておいた。すると、数日たつと、たしかpHが下がっていた。目には見えないところでは、きれいになっていたのである。
 琵琶湖は、日本では一番大きい湖である。面積は、六百七十平方キロメートル。甲子園球場一万七千個分である。なんと琵琶湖の周囲は、二百三十五キロメートルもある。ちなみに、琵琶湖の一番深いところの水深は、百三点五八メートルだ。
 僕の家では、洗濯に合成洗剤を使わず、洗濯石けんを使用しているらしい。その方が、環境にはいいということを母に聞いた。
 琵琶湖を本当にみんながきれいにしようと思うならば、もっと一人ひとりが真剣に取り組むべきである。日頃の行動から、改善すべきなのだ。ゴミのポイ捨ては特にやってはいけない行為だと思う。部活のとき琵琶湖を見ていると、よくビニールゴミやかん、ペットボトルが浮いているのを見かける。そうやって、ゴミをほかしている人がいる限り、琵琶湖はきれいにはならないだろう。

   講評   mika

雅貴くん、よくがんばりました。ボート部員としていつも琵琶湖で練習している、雅貴くんにしか書けない体験実例も入って、生き生きとした作文に仕上がりました。滋賀県に住む雅貴くんたちにとって、琵琶湖は、大切な水瓶であり、一番身近な自然なのかもしれませんね。そんな身近な自然が汚れている姿を見て、たくさんのことを感じ、考えることのできたよい作文です。自分で投稿したいという話でしたので、ちょっとよくばって、「これを付け足すともっとおもしろくなるかな」というヒントをいくつかあげておきます。

(付け加えるとさらに楽しくなりそうなところ)
・ボート部の練習後、水をおいしく飲んでいるというところも書いてみよう。
・小さなことの積み重ねが大切と言う意味の文を入れてみてもいいかな? 使えることわざ「ちりも積もれば山となる」。
・最後に「これからのまとめ」の一文を入れてみよう。

(語句について)
・百三点五八メートル→百三メートル五十八センチ(小数点は点とせず、センチに直そう)
・第四段落「琵琶湖は〜」を、第二段落へ移動。「そんな琵琶湖は〜」とつなげよう。・普段→さて、滋賀県に住む僕たちが、普段、
・「僕の家では、〜」からの段落、前とつなげよう。
・琵琶湖を→もし琵琶湖を 
(こんな風に、文と文とをつなぐ言葉を補っていくと、よりスムーズな文章になるよ。)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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