国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   論理的に説明できるような人間になりたい!(とちゅう)   フレディ

 国際人とはどんな人間なのかわかっているようでわかりにくい。何度も外国へ行ったことがあるとか、西洋のマナーを身につけているとか、外国での知名度が高いとか、外国語に堪能であるというだけでは、国際人とは呼べない。国際人とは、外国人を相手に自分の考えを伝えたり心を通わせることのできる人のことだと思う。こう考えると、国際人の最も大切な条件とは、論理的に思考し、それを論理的に表現する能力をもつこことだと思う。(要約)
 わたしも、「論理的に説明できる人」になることは、大切だと思う。それが国際人なのかということまではわからないが、論理的に説明できるということは、本当に大切だと思っている。
 というのは、わたし自身が、
(ああ、論理的に説明できれば…。)
と思ったことが、何度もあったからだ。
 例えば、道徳の時間にする、学校での話し合い。
「わたしは、どうこうそれそれなんたらかんたらだと思います!」
と、わたしが発表すると、△子さんが、
「わたしは、フレディーさんに反対です!!理由は、ドジ・バカ・マヌケ・オタンコナスのアホで、意見は言葉の森・言葉の森です」
と発言したとする。すると、まるで超能力にかかったかのように、ババババッ!と手が挙がる。そして、つぎつぎに自分の意見を言い出すのだ。これにはこまる。
「わたしは、フレディーさんに賛成ですわ〜。理由はああですのぉ。」
「いんや、俺は△子に賛成だねぇ。なぜなら、こうだからだぜ。」
「わたしも、△子ちゃんに賛成よ。だって、こうだからだもの。」
こうなると、わたしもおかしくなってくる。
(あ、みんなを味方にしなきゃ。△子に勝てないよ。)
なんて思って、
「はぁ———いッ!」
と手を挙げ、早速あてられると、
「はい。わたしは、どうこうそれそれなんたらかんたらと言いました。
それには、ちゃんとした理由があり、ええと…。」
案の定、しどろもどろになってしまうのである。
「で、そのう、えー…e=mcyのアインシュタインの相対性理論が原爆イタイイタイ病はいやだカドミウム大嫌いの…。」
ああ、論理的に説明したい。つくづくそう思う。

   講評   huzi

 この作品には続きがあるのか、それとも完成作なのか? どちらにもとれる終わりかただから、一応、完成作だと思って評価しておきますね!
 【要約】、気楽に書いているように見えるけれど、しっかりと大切な言葉、「論理的思考」を押さえているのは、さすが。 外国で暮らした経験があるから、長文の中に入っていきやすかったかな?
 【体験実例】も、おもしろいね。 クラスの話し合いって、最初の目標「論理的に考え、意見を述べ合う」ことからどんどんはずれていくことが多いよね。 フレディちゃんも指摘しているように、意見の中身より、反対者に勝てるかどうかが重要になってきて、相手を打ち負かす過激な発言が次第に増えてくるでしょう。 そんな様子にうんざりして、ついには発言自体をやめてしまう子も出たり。
 そんなことにならないためには、論理的に説明するだけではなく、論理的な聞き方をすることも大切だと先生は思うなぁ。 もっと簡単に言えば、「人の話は最後までちゃんと聞いてよね。みんな」ということ。 フレディちゃんだったら、この意味、わかるよね。
 あと一文、【わかったこと】の文を付け加えれば本当の完成作だと思います。 さて、何がわかるか。 ヒントは、この講評をよく読んでみてね。【たとえ】は申し分なし。ユーモア感覚もすぐれていて、表現力の豊かさがアピールできていますよ。

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