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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   痛い!   ポッター

 「ワンピース(アニメ)の遊びやろうぜ。三人で。」
 「じゃあオレ、ルフィな。」
 「オイラ、チョッパーがいい。」 (私です。)
 「じゃあオレはもちゾロ! 超かっこいいし。最高だよな!」
 「ただカッコつけたいだけでしょ。どうせ。」
 「うっ……、バレタ?」
 「バレバレじゃん。」
 「とっ、とにかく、やろうぜ。」
私たちは木の上に登ろうと考えた。他の人に見つかりにくいからだ。ルフィがA君でゾロがB君、そしてチョッパーが私だ。木はF公園で一番低く、学校でも『登って良い』とゆるされている木である。
 やはり先頭はルフィ!…、と言いたいところなのだが、肝心のルフィ(ことA君)が登れない。ならば次はゾロ!…、と言いたいところなのだが、ゾロ(ことB君)も登れない。男なのに情けなさすぎる…。(泣) 最後はチョッパー(こと私)。私は軽々と登れた。(きっと十秒もたたなかったと思う。)
 その後に続き、ルフィもゾロも登って来た。
「なんでオイラが登れるとルフィもゾロも登れるわけ?」
「え゛……。」
「あ、いや、あのね、お、お手本を見ようと…。」
「女がお手本?…ったく、あきれた。」
「ま、いいとして、まず寝床探そうぜ。」
「オイラてっぺん。」
「オレここ。」
「あ、オレもそこがイイ!」
「早いもん勝ち〜。オレが先にとったもん。」
「決闘で勝負だ!」
「望むところよ!!」
「ジャンケンで決めろ!ジャンケンで!」
けっきょくジャンケンはルフィが勝ち、ゾロはしぶしぶ他の場所に移った。
 みんなの寝床も見つかり、三人で楽しく遊んでいた時、事件は起きた!
「ゾロ、チョッパー、オレ、トイレに行ってくる。」
「オレらもついでに行くよ。」
「じゃチョッパー、先におりてくれない?」
「いいよ。」
私はピョンピョンと飛び下りた。いつも登っているから平気だった。
「ズルッ」
『どうしよう。一歩踏み外した。』そう思った時、体が下に落ちていった。
「シャーッ」
とちゅう、何かの音がして、
「ドシン!」
私は地面に叩きつけられた。
「だいじょうぶかー!」
「うん。全然痛くないよ。」
私はそのままトイレに行った。落ちる時に聞こえた音が気になってしかたなかった。
 トイレから出た後、おなかのところを見ると、少しひっかいたようなあとがあるのに気がついた。私がじっと見ているとルフィが、
「あれ、お前それ、木(気)になんのか?」
と、木のかげに頭だけ出して言った。私はいっしゅん固まった。ゾロガとっさにかけだし、ルフィの頭を『ポカッ』となぐった。
「いって〜!いきなりなぐるなよ〜!」
「つまらんギャグは言うな!」
「どこがつまらんギャグだ!!」
「やるか!」
「上等だ!!
「そこまでにしろ!!」
二人の言い合いも終わり、私たちはまた遊び始めた。
 一時間したので傷の様子を見ると、かなりやばくなっていた。傷のところが白くなり、ジュルジュルと透明な液体が出て来たのである。その液体といっしょに、血もにじみ出て来た。ルフィがハンカチを貸してくれたが、そのハンカチも赤く染まり、もはや学校の保健室に行くしか治す方法がなくなった。
 走って保健室に入ると、保健の先生の他に二、三人の先生がいた。保健のK先生は私のおなかの傷を見ると、
「あらあらすごい傷ねえ。まるで手術したみたいじゃないの。」
と、さも何もないかのように言い、マキロンを傷口にぶっかけた。
「痛ッ!」
一瞬にして体に痛みが走り、もがきそうになった。けれど、もがけばもがくほど痛くなる。私はその痛みを声に出した。
「いっ、いたたた、いたい!死んじゃう〜!」
「死なないからもうちょっとがまんして。あとガーゼはるだけだから。でも、顔じゃなくてよかったねえ。」
「でもホントに手術したみたいだよな。」
「もう死にかけてたもんな。」
「はいはい、おしゃべりはもう終わり。もう五時四十分よ。」
「わっ、やべえ。もう帰ろ。」
「さようなら〜!」
 その後…、私は親にこっぴどく叱られたのである。傷が一度はかさぶたになったのだが、私がひっかいてしまったおかげで跡になってしまっている。
 この思い出と傷跡は、一生消えることがないだろう。

   講評   inoko

何度読んでも、こちらまで痛くなってしまうような作文です。ルフィやゾロたちとは、今も仲良しですか?

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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