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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大人になるきっかけはすぐそばに   うさぴょん

 「ぼくがミルパをこさえるよ、父さん。」
タイガーは言った。木の下じきになって太ももをけがしたお父さんの代わりにミルパ(トウモロコシ畑のこと)をこさえることをタイガーは家族と約束し、そして日照りやなまけ心にも負けずに、トウモロコシを立派に実らせる。
 「ぼくがミルパをこさえるよ、父さん。」
と言ったとき、タイガーはどのような気持ちだったのだろうか。きっと、がんばるぞという気持ちと大変なことを引き受けてしまった後悔の気持ちが混ざったものだったと思う。
 もし、私がタイガーのような立場になったらどうだろう。まず、夜の明けないうちに起きてたきぎを集めるなんてとてもできない。ましてや、木を切りたおしたり、火をつけたりするのはもっと無理だろう。
 木を切り終えて、
「やった!」
「やったぁ!」
とさけんだとき、タイガーの心は自分で出来た満足感でいっぱいだったと思う。
 私にも、似たようなことがある。算数で解けない問題があった。二時間ぐらい考えて図が書けた。そして解けた。解けたとき私もタイガーのように達成感でいっぱいだった。材料や量をまちがえたりおこられて落ち込んだりしても自分だけで初めて料理を作れたとき、まるで料理人になったようだった。きっとその気持ちは一生忘れないだろう。
 じっと立って、父さんと畑を見たタイガーは、自分で出来たことをまるで夢のようだと思ったかも知れない。
 タイガーにとって、父さんのけがは、大人になるきっかけだったのかもしれない。人にとって大人になるきっかけは身近にあることが分かった。
 空に向かってのびているトウモロコシがタイガーの成長したすがたと重なって見えるようだった。
     ☆投稿済みです

   講評   nara

題名、いいね。まとめも決まった! このように物語では、風景・情景と、物語のテーマが重ねてあることが多い。この点に着目しながら文章を読んだり書いたりすると、力がつくはずだよ。
 次回は進級テスト。キーワードの入れ忘れのないように。

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