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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の家族   ハッピー

 「ハ、ハ、ハ、ハクションッ!!」(書き出しの工夫)
私の家族は、料理がうまい母、勉強でたよりになる父、そして明るくて少し弱気な弟の四人である。
 そんな家族が苦手な季節はなんといっても春である。そう、花粉症だ。風邪に強い父と母から私より五歳年下の弟まで、自分以外の三人は花粉症に毎年悩まされている。
「ブ、ブブ———!!」
鼻をかみ、それをゴミ箱の中へポイッ! これが何度続くことだろうか。気がつくと二つあるゴミ箱の中は、両方ともティッシュで埋め尽くされているのだ。よく、私は
「いいよね!花粉症じゃない人はただ呆然と眺めているだけでいいのだから!」
と、言われることもあれば、
「フフフ……、そのうち今度は、あなたをおそうかもよぉ〜〜。」
と、脅されることもある(笑)。どっちにしろ
「私は、花粉症に強いから大丈夫、大丈夫。気にしない、気にしない。」
は、油断大敵なわけで、いつ来るかわからないため、私も気をつけなければならない……。
 つい最近、私は学校の修学旅行で長野県の近くの『八ヶ岳』に三泊四日の旅で行ってきた。そば打ちの体験やなんと二千七百メートルを超える山に登ったり、高原を見られたりできるため、結構楽しみにしていたのだが…
「あっれー?おっかしいなあ。どこいっちゃったんだよ!」
持ってきた軍手を山でどこかに落としてしまったり、
「こっちじゃないのかよっ!えーっと、地図見なきゃ———」
八ヶ岳のカーブが多いなれない道に迷ったり、
「もう、ハッチー(私のクラスの担任の先生)ったらあんなに怒らなくてもいいじゃない。」
先生に叱られたりでもう最悪。食欲もわかなくて、調子が悪くなる人も多くなってきた。ことわざでいうと“泣き面に蜂”だ。この時、やはり家族がいる我が家は良いのだなあと感じたのである。こんな時、優しい家族が励ましてくれたらなあと思ったのである。それから三日間、ふんばりにふんばってなんとか八ヶ岳の生活は終わり、お土産を持って家にすっ飛んできたのだった。そして、予想通り元気な明るい声でお出迎えだった(体験)。
「やあ、お帰りなさ〜〜いっ!!」
「ただいまー!本当の本当に疲れたし、もう八ヶ岳に行きたくないよ……。」
 人間にとって家族とは、自分の『支え』だと私は思う。嫌な時、悲しい時励ましてくれるのは家族。いろいろな知らないことを教えてくれるのも家族。そして今まで自分を育ててくれ、見守ってくれたのも家族だ。だから、私はそんな家族を大切にしていきたい。

   講評   jun

<構成>
 カギかっこでの書き出し、工夫したね。しかもくしゃみで書き始めるとはユニークですね。
<題材>
 花粉症と八ヶ岳という組み合わせがおもしろい。今のところ、家族の中で、ハッピーさんだけが花粉症ではないようですが、時間の問題かもね。家族は共に苦しみを味わわなければ……。(笑)
 八ヶ岳での苦しい体験によって家族の大切さを再認識させられたという話は説得力があります。苦しいとき、つらいときにまず思い浮かべるのは家族の温かい笑顔ですよね。「お土産を持って家にすっ飛んできたのだった。」というところは、早く家族に会いたいというハッピーさんの思いがあふれています。
<表現>
 「泣き面に蜂」ということわざを引用することができたね。でも、「のどもとすぎれば熱さ忘れる」で、今では八ヶ岳での出来事もいい思い出になっているのではないかな。
<主題>
 これは、温かい家族に囲まれているハッピーさんだからこそ書ける結びです。ハッピーさんの素直な思いを書いたところがいいですよ。

                             

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