創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3224 今日697 合計56257
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   海は怖いな〜♪しょっぱいな〜♪   キティ

海は怖いな〜♪しょっぱいな〜♪
「海に行くの?わーい!やった!やった!」(書き出しの工夫)
弟は叫んでいる。私は今、イタリアのほぼ真ん中にあるトスカーナ州を旅行している。貸別荘を借りて、毎日のように車に乗って観光名所を見に行っている。明日は海に行くことに決まった。オーストリアには海がない。去年もわざわざ沖縄まで行ったというのに、海に着いた時にはもう遊泳時間が過ぎていて結局入れなかった。私にとって初めての海の日がやってきたのだ。(体験)
 車に乗って二時間後、やっと目的地の『ヴィアレッジョ』の海についた。海水の匂いがした。私と弟は裸足になってビーチを歩き回った。とても暑くてサンダルなしでは歩けない。まるで熱いガスレンジの上に立っているようだ。私達は海まで走った。海にバシャバシャ足を入れたとたん、とても冷たくてうわーーーっ!と嬉しくなった。弟と兄貴はあっという間にお父さんと海で泳いでいた。私はお母さんが着がえるまで待った。そして海に行こうとしたとき、お母さんがこんな話をし始めた。
「海にはね、クラゲがいるんだよ。まるでビニール袋みたいでね、最初は分からないの。でもね、突然近づいてきて、チクッ!って刺すんだよ。それがすっごく痛いの!だから気をつけて入ってね。」
 お父さんたちはもう遠くまで泳いでいた。私もバシャバシャと追いかけた。その海は遠浅なので最初の何メートルかはずっとひざ下しかなかった。だが波はとても高かった。初めての波が私のところに来た。私はただ立ちつくしていた。
「ザバッ———ン!」
塩水が私の鼻、口と目に入った。とても塩辛かった。鼻の中はチクチクした。口の中はへんな味がする。そして目はしみて、開けられないほど痛かった。お父さんの声がした。私は目をゆっくり開けてみた。するとまた、
「ザバッ———ン!」
お父さんはただただ笑っていた。また目を開けてみると、ストッキングのようなものが私の横をプクプク浮かんでいていた。私は、
「汚いなー、まったく。いらないストッキングはゴミ箱に捨ててよね。」
と思った。それを取ろうとした時、手がツルッと滑った。私はようやくストッキングが実はクラゲだと気が付いた。
「ギャ———!クラゲだー!助けてー!」
と叫び、あせりながら海から出た。直径三十cmぐらい、高さ二十cmほどある巨大水クラゲだった。私はさされなくて本当に良かった、と思った。
 私はこのイタリアの海に入る日を夢みて、毎日プールで泳ぐ練習をしていた。その時は海の怖さや、クラゲのことや、塩辛い海のことも知らなかった。初めて海に行ったあの日を境に、全ての夢が現実となった。百聞は一軒にしかず。(ことわざ)
 それにしても塩水をお砂糖水に変えられないのかな。そうすれば海水が鼻に入ってもツーンとせずにすむ

   講評   yuu


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)