創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一番になったこと   うまり

一番になったことと言えば、小学校六年の時、運動会のリレーで一位になったことだ。私は三年の時からリレーの選手だ。そして三年の時も、四年の時も、五年の時も二位か三位だった。しかし、去年の小学校最後の運動会のリレーでやっと一位になれた。
このリレーは、各白組、紅組から一年のリレーの選手、二年のリレーの選手、三年のリレーの選と、…六年まで、三人ずつリレーの選手を決める。そして、リレーは、一年の白組、紅組のリレーの選手から、二年のリレーの選手へとバトンが渡され、バトンを渡された二年は三年に渡す。こういう流れで、アンカーの六年に渡され、一気にゴールへ向かう。やはり、最後の六年の一気につっ走る所で、大体勝負が決まるものだ。しかし去年は違った…。
私は去年白組だった。最後の運動会なので楽しく、一生懸命にやった。そして運動会必ず一番最後の競技、リレー。今回の私の持つバトンは白色だった。まずは一年。先生の
「よーい…バンッ!!」
という音と共に一年がスタートした。今のところ一位は水色のバトンを持った白組。今は三位だ。そしてすぐに二年生に渡った。一年と二年は、二百メートルある一周を半分ずつ走る。三年から一周走る。そして、今四位の半周走り終わった二年が三年にバトンを渡し、三年が一周走る。私も出来る限り声を上げて応援した。今白組は両方とも後ろの方だ。一位は赤のバトンを持った紅組。
「抜かせ〜!!!」
皆で一生懸命応援した。喉が痛くなるくらい声を張り上げた。でも三年は抜かせず、四位に来た三年が四年に渡す。そう、この四年がとっても足が速い。四位からどんどん抜かし、ついに一位となって走り終えてきた。でもその後ろにピッタリとくっついて白組が追ってきた。五年に一言
「ファイトッ!!」
と言って、私は次々と来る白組と紅組を見ている暇も無く、白色のバトンを持った白組と、それを追う紅組をずぅーっと見ていた。すると先生が、
「はい!白のバトンのアンカー誰ぇ?」
と言ったので、私はすぐに五年が来るコースの一番内側で来るのを待った。ついに一直線。五年は必死に走っている。それをすぐ後ろからピッタリ追って来る紅組。二人共本当に必死だ。私は走る準備をして後ろに手を出しながら待った。そして少し後ろを見て少しだけ小走りする。そしてだんだん五年が近くなる度に足の速度を速めていく。そして渡された。私は本気でなるべく内側に寄りながらカーブを曲がる。そしてついに一直線。ここは本気以上に本気を出して走る。本当にすぐ後ろに来ている。ここまでやって抜かされたら今までやってきたことはなんだったのだと思うだろう。
私は徒競走よりリレーが好きだ。なぜかというと、徒競走は、ピストルの「バンッ!!」という音で皆がスタートする。つまり、自分からスタートする。そして個人で競う。これが嫌いだ。しかしリレーは、一年ではない限り、バトンが渡されてから走る。つまり、皆別々にスタートする。そして自分だけではないのだ。周りに仲間がいて、皆で競う。これが好きなのだ。
最後はこけそうになりながらも一位でゴールした。
私は去年の最後の運動会、リレーで一位になった。

   講評   nato

こんにちは、毬花さん。今回からいよいよ授業になりました。体験を通じて、毬花さんにはかなり書く力が備わっているという印象を持ちました。今後は折角お付き合いをしていくのですから、只,漠然と書くのではなく、何か具体的な目標を掲げて、一つ一つ自分のものにしていって欲しいと思います。
早速ですが、今回は「一番になったこと」を取り上げてくれました。テクニック的な面から言うと、書き出しに工夫ができておりリレーで一位になったことを、結びにも用いて書き出しと結びの呼応が出来ていました。これは項目表の第四段落部分にも記載されていますので、もう一度確認しておきましょう。他にも、その人らしい会話や「なぜならば〜だからです」といった項目表記載事項もしっかりできていました。(なぜならば〜の表現に関しては、今回の項目表には載っていませんが…)
また、内容としても、昨年のリレーがどれほど苦戦の末の勝利であったかが、臨場感あふれる表現で、よく分かる文になっていると思います。また終わりから六行目からの四行を加えることで、更に毬花さんのリレーへの思いの深さが説得力をもって伝わってきます。欲を言うなら、「個人競技では味わえない、仲間との一体感が、リレーにはある。私はこれが好きなのだ。」を「仲間がいて」のあとに続けるともう少し具体的になるのではないでしょうか?
勿論、これはあくまでも一案で絶対と言うわけでは有りませんから、一寸読み比べて自分なりの工夫をしてみてください。では、次回も頑張ってね。

注)四行目「リレーの選」→「リレーの選手」
  自習欄なども入力しておきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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