国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私は二十年ほど前から   モナナー

私は二十年ほど前から、人間は自らを飼育し、家畜化つまり自己家畜化していると述べ続けている。人間は、人間自身を飼育しているのではないか。女房に亭主が飼育されているなどのたとえとは全く違うのである。ヒトを生物の一種とみなした場合、個人レベルではなく、人間自身が作った社会システムに依存して暮らしている点からである。飼育とは、食物を供給され、さらに生活空間や場も与えられているといってよい。人間として生活をしているヒトとしては、食物のとり方は食事だけではない。獲物をとる動物の場合になぞらえれば、漁業や農業その他、食物生産の全てを個人でやらなければならなくなる。比喩として言えば、現代の青年や子供は、座敷イヌと類似している。自己家畜化が、特殊な条件下で自己ペット化に至ったものといえよう。自己ペット化は、その自己家畜化のような論理にもとづいたものであるよりも、状況を示す表現に力点がおかれた言い方である。
これを読んで最初に思ったのが、とても難しい話だという事である。そして確かにそうだなぁとうなずいてしまったりもした。とくに「人間自身が作った。作った社会システムに依存して暮らしている点からである」と言うところである。いわれて見なければ全くきづかないものである。いわれて見れば普通はあまり、いや絶対聞かない言葉なので違和感を凄く感じるが(私も違和感を感じていました)そのあと納得したら、ああ確かにと思うのである。だからと言ってすぐ自己家畜化とか言えるわけではない。家畜といったら豚や牛をすぐに思い浮かぶからである。
そして少し考えてまさに「作った社会システムに依存して暮らしている点」と思ったのが犯罪についてなのである、まさに人間たちのルールだと思う法律こそが、「人間が作った社会システム」だと思うのである。当たり前だと思う犯罪の「盗難」や「殺人」などは、人間達の自らの欲望などを抑えるために作られたのが法律であるのだと私は思う。そして「抑える」ことは、まさに自らを家畜化するためのルールなのだと思うのである。そのルールを破れば家畜が罰を受けるように罰が与えられるのである。
人間にとって自己家畜化は自らの欲望などを抑えるために必要な事だと思うなぜならルールなどがなければ人間は獣のように欲望に従順になってしまうからである。だから人間は自己家畜化しなければならないと思うのである。

   講評   sumomo

自己家畜化という言葉に感じる違和感は、その言葉への自分自身の内なる抵抗があるからこそ、余計に強くなるのかもしれませんね。たしかに・・・とは思いますが私も自分を家畜と考えると言われると、体型が体型だけに冗談じゃすまないという危機感さえ抱いてしまいます。今回も要約はしっかりできていますね。構成・題材のキーワードが入らなかったのは残念です。特に意見は書けているのですから、但し書きをしっかり入れておいてくれれば・・・と思います。第二段落・第三段落で自分の意見をそれぞれ違う方向から述べた上で最後の段落で是非の主題へのまとめを書くというパターンにしっかりのっとって書くようにしてみましょう。体験をいれるのも忘れずに。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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