創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ペット小屋にいる人間 たこ焼き
人間は自らを飼育化し家畜化する。現代は、その家畜化がペット化まで進んでいる。人間は自ら、その道を選んだ。つまり、自己家畜化だ。なぜ人間はこのようになってしまったかの理由を知っている人はいるだろうか。
人間は、社会的に生活している。例えば、「もう11時になったから寝よう」とか「もう12時だから昼ご飯を食べよう」などといった時間によって行動している。反面、野蛮人は「もうお腹が空いたからご飯を食べよう」とか「もう眠たいから寝よう」など好きなときに好きなことをしていた。今の時代の人は、どんなに暑い日でもふんどしだけで行くようなことはしない(笑)。やはり、普段の服で出かける。これが、家畜化である。
人間は、社会的な存在で法律などのルールを作っている。人間が人間を飼育するルールがなくなることはまずあり得ない。変える必要がある理由は、それを変えないでそのままにしておくと、そのまま悪い方になってしまうからだ。人間は、正しいルールを作るためにもそれなりの日常生活が必要になるだろう。
人間は生物として、社会としての存在がある。生物は犬や鳥などの存在だ。家畜化になるにつれ、人間は気づかないのだろうか。気づくというどころか、それがもうあたりまえの世界になってしまっている。(笑)電車にしろ家にしろ、会社にしろ箱の中に閉じ込められてしまっている。まるで、ペットの犬小屋とほとんど変わりないのではないか。(笑)大きさ等は違うが、人間も人間小屋に入っているみたいでペットみたいだ。
ときには、ルールを無視して生きていってはだめだろうか。いつも、決められた時間で毎日変わらないような行き方をしては人間らしさがぜんぜんでていない。換えって、このまま自分を締めていってしまうとストレスもたまっていくだろう。何か良い方法はないのだろうか。
もう、電車とかのものは無理だ。せめて、人間にとって相応しい行動をとることだろう。人間にとっての人間と、生物にとっての人間。人間はいろいろな知恵を出し合い、今まで歴史を築いてきた。そんな人間が、自分から家畜化になっていくなんて大昔の人はどう思うだろうか。
名言に、「悪いことをそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである」というのがあり、その時の状況によって悪いことがあるというのだ。確かに、そうかもしれない。家畜化は良いものではないだろう。だけど、家畜化に気づくことはとても良い体験だと思う。これからの時代が、ペット化にならないようにしていきたい。
講評 nara
今回の長文は、進級テストの課題にふさわしく(?)なかなか手応えのある難しい内容だったね。こういう意見文を読みこなせると、思考力も深まるだろうなぁ。たこ焼きさんは、本をよく読んでいるから一読して内容を把握する力は十分にある。だからこそ、熟読して筆者が何を言わんとしているかをしっかり掴むことが、今後重要になってくるよ。作文を書く前に、課題文をじっくり読みこんでおこうね。
家畜化に気づく、ということは、言い方を換えれば家畜化されている事実があるということだね。そうでなければ、気づくということもあり得ない。(中にはなかなか気づかないままの人もいそうだけれど。)そういうときに、人はどういう行動に出るだろう。普通に考えれば「家畜はいやだ〜。」と思うだろうけれど、もしかしたら、「いいや、家畜の方が楽だし安全」と思う人も多いのではないだろうか。そこが大きな問題になるのだね。もし、自分が家畜化されていると思ったときに、どうすればいいのか、そこを考えていくと、この意見文もなお読み応えが出てきそうだな。たこ焼きさんなりに「なにか良い方法」が提示できるといいね。
進級テストは、危なげなく合格。
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