創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   森の動植物   こめ

 ラップランドの森は、実は、エアコンの効いた都会のコンサートホールではなく、真の野性が保たれている大自然である。ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、最初に出迎えてくれるのは、おびただしい数の蚊やブヨの大群だ。森は、多様な木々、草花、虫たち、動物たち、風、匂い、光などすべてが深く関わり合って一つの大きな生命体として生きている。どんなに小さな蚊やブヨでも森の中で必死で生きて子孫を残そうとしている。僕は、森にいる動物の一つ一つが森を作っているのだと思う。そのため、と思う。そのためにはどうすればよいか。
 その方法としては、第一に、むやみに森にいる動物や植物を捕まえたり、採集したり、殺したりしないことである。トキやコウノトリは、農薬が激減の原因と言われているが、他にも原因がある。それは、乱獲である。トキは、羽の色が美しかったため、乱獲された。また、コウノトリも害鳥として駆除されていた時代があった。乱獲により、生態系はかなり狂う。例えば、ニホンオオカミがある。ニホンオオカミは、100年ほど前に絶滅している。それまでは、シカやカモシカがニホンオオカミによって捕食されていたが、絶滅してからは、捕食者がいなくなった。そのためか、所々でシカの数が増えてしまっているらしい。また、植物を大量に採ることも、生態系にとっては打撃である。特に、森の木を切ることは、いろいろな動物の住みかを奪うこととなり、人間にも悪影響を及ぼす。動物をむやみに森から取り去ると、それは森を破壊することと同じになってしまうのだ。
 そして、第二の方法としては、排気などに気を付けることである。僕の家の車は、ディーゼル車である。このディーゼル車から出る排気ガスは、有害な物である。僕は、車に乗るとき、車の後ろを通るが、その時は排気ガスを吸いたくなくても吸いこんでしまう(笑)が、この時は数分の間気分が悪くなったという体験実例がある。このようなガスだから、これが雲に混ざってしまうと、酸性雨の原因になる。ヨーロッパでは、森が酸性雨によって枯れているという。酸性雨は、森を破壊してしまうのだ。
 確かに、人間は森の動物や植物をたくさん利用しているし、有害な排気のもととなる石油燃料も、たくさん使っている。しかし、「人生に意味はない。あるのは欲望だ。」という名言のように、それは、楽な生活をしたいという人生の欲望にすぎない。そのため、僕は、森にいる動物や植物を大事にしながら生きていきたい。

   講評   yuu



 作文進級テストでした。いつも通りの手法で安定した実力をつけてくれています。
 体験実例や参考事例もさすが!と思わせてくれる緻密な調査を基に仕上げてくれています。さらに今日は、今月から力を入れてくれている名言引用でも創意工夫のある楽しい引用ができていたと思います。名言やことわざの引用は慣れてくると楽しいものだと思います。いつも必ずというわけにもいかないはずですが、これぞ!というものがあったら積極的に引用していくようにこれからも頑張っていきましょうね。これを癖にしていけると、また一段と作文の厚みが増します。
 言葉の森で学習する課題をほぼ制覇したのと同じです。主題でも「一般化」から始まり、「反対理解」や「生き方の主題」まで、どれも自分なりの応用ができてきています。


 特に今日の作品では、ラストの3文が最高ですね。「楽な生活をしたいという人生の欲望」は物事をずばりと言い当てた、まさに普通の人なら耳が痛くなってしまうような名文ですね!
 全体を四分割するおおまかな構成が美しくまとまっていますので、あとは自分なりに話題や前後のつながりを考えつつ、段落を増やしていけるといいと思います。一文だけの一段落があっても、かえって印象的で効果があったりするものです。長い段落と短い段落のメリハリも技の一つになりますね。まずは出来事と意見とで見分けていき、少しずつ広がっていく話題を把握しながら改行(段落を作る)タイミングを計っていきましょう!!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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