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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話し合いでの解決   はるる

 隣人間の紛争を話し合いで解決することは困難である。当事者同士が話し合いをしても、言葉の端々が、かえって火に油を注ぐ結果になりかねない。しかし、話し合いによる解決は、いつかまた従来の隣人関係を回復させる可能性を与えてくれる。隣人間でのもめごとは裁判のような公的な場所に持ち込んで解決するのではなく、当事者同士の話し合いで解決されるべきである。
 そのための第一の方法は、もめごとが起こった時、相手の立場にたってものを考えることである。隣人関係のように、普通よりも親しい人間関係の中では、これができているようでできていない場合が少なくない。人間は自分に対して問題が起こった時、それを主観的にしか見ることができない。本当に客観的に見ることができるのは、ほんの一握りの人間だけだ。私も友達とケンカをした時、ついその友達の立場に立って考えることができなくなってしまう。(体験実例)しかし、そこを我慢して少しでも冷静になって相手を思いやってみれば、親しい間がらでのもめごとを解決することが現状よりやりやすくなると思う。
 第二の方法は、地域社会のつながりを以前のように強くすることである。現代では、特に都市部では、隣人の顔さえも知らないという人も多くなってきている。隣人の顔さえわからないのに、地域社会など確立するはずがない。以前は地域社会がきちんと確立されていた。それと同時に、社会内のルールもそこにちゃんとあった。今必要なのは、従来のような強いつながりをもった地域社会である。
 確かに親しい者同士で起こったもめごとを解決するのは、割り切れないところもある分、容易なことではない。けれどもそこまで親しくなった人間関係をもめごとによって断ち切るのは淋しいことではないかと思う。大切なのは、どちらが正しい、間違っているかをはっきりさせることではなく、その状態からいかにしてまたもとのような人間関係に戻すかということである。ものごとは、いつも白、黒とはっきりとわかれていない。だからこそ、話し合いで解決されるべきなのである。

   講評   sugi

 「骨肉の争い」とか、「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があるように、親しい間柄であればあるほど、争いが起こったときには解決が難しいようだね。隣人というのは、血のつながりこそないけれど、かなり親しい間柄。現代の隣人関係は、一昔前とは変化してきて、ますますトラブルの解決が難しくなっているかもしれないね。
 第一の方法は、一歩引いて冷静に…ということだね。はるるさんの言うとおり、これがなかなか難しいのですが。(笑) 「本当に客観的に見ることができるのは、ほんの一握りの人間だけだ」ということを強く意識していれば、冷静になる助けになるかもしれないね。
 第二の方法にも通じるけれど、日頃の関係を大切にしてこそ、トラブルを最小限にとどめたり、解決を早めたりできということから、トラブルが起きにくくする、トラブルを必要以上に大きくしないという方法も考えられるね。
 最後の二文「ものごとはいつも…。だからこそ…。」、およびその前の文「大切なのは…。」は、十分「自作名言」になっているよ。楽しみながら名言を作ってね。

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