創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間関係   あとえ

 隣人間でもめごとの生じた場合、直ちに裁判に持ち込まれることは少ない。これは、二つのことを意味している。一つは、隣人間の紛争を話し合いで解決することの困難さであり。もう一つは、弁護士の存在がいかに市民から遠いモノかという点である。しかし、近年、従来のコミュニティー的な人間関係、伝統的に培われてきたような人間関係がかなり大幅に崩れてきて、結局、裁判所とか、あるいは、人間が作った実定法に解決を求めざるをえないような、そういう事態が非常に増えてきている。
 私たちは、近隣同士、共同体内で相互の理解を深め問題解決をしていくべきだ。
 その方法として第一に、普段からコミュニケーションを深めて話し合える環境をつくることだ。私は、小学生の時、友達と喧嘩したくないので、自分の意見を押し殺して、いつも人の言うことばかりきいていた。しかし、いつも意見を言わないでいたら、いざと言うときにも言い出せなくて、言い出しても、上手く伝わらなかった。そのせいで、いつも友達との関係がぎこちなくて、親友は出来なかった。私は、この体験から、本当に仲良しになりたいのなら、自分の意見ははっきりといって、お互いが理解し合うことが大切だと気付いた。私は、親友ができるように、これからは自分の意見はきっちりと言おうと思う。
第二には、法では解決できないような社会的な「差異」をなくす努力をすることだ。8.3週の長文に、「ハンディキャップ」や「被害を受けやすい人々」の選り分けは「社会的」なものだと書いてある。たとえば、隣人間でも、経済格差による仲間はずれやいやがらせなど、色々な問題が起きている。そして、それは徐々に広がりつつある。理由のない差別が、年々広がっているのだ。私は、そういった理由の無い差別が広がらないように、「社会的」に、隣人間におきないようにしていくべきだと思う。
確かに、法に頼って白黒つけることは簡単だ。しかし、「より深い関係を保とうとするのならば、人に裁いてもらうのではなく、話し合いお互いのことをきちんと理解し合うべきだ」というように。私たちは、人間関係のもめごとについてはお互いの理解を深め共同体のルールをつくっていくような方向で、話し合いで解決する努力をすべきだ。

   講評   kira

 由希子ちゃん、こんにちは。しっかりした作品が出来ました。なかなか考えさせられる内容だったでしょう? 
 私達の身の回りにも「裁判」という言葉がよく聞かれる様になってきました。テレビでも「○○○法律事務所」とか「ジャッジ」とか、「それって罪じゃないの?」とか、日常にまつわるもめごとの白黒をつける番組が多いよね。日本のいい意味での共同体がうまく機能しなくなってきたのでしょうね。
 日本人ははっきりものを言わないとよくいわれます。それがやさしさに裏付けられたものであるのだけれど、由希子ちゃんの小学校時代のような悩みを抱く人は多いよね。けんかするほど仲がよい、といった関係が理想です。
 日本も国際化して外国の人たちがたくさん暮らすようになってきました。そういったときに私達は無言のバリアをはっていないか、問い直す必要がありますね。
 由希子ちゃんが主張するように、理解を深めることと同時に新しい共同体のなかでの取り決めをしっかりつくることも大切でしょう。昔ながらの常識が通用しないのなら、新しい常識を。つくって行こうとする努力が大切ですね。
 進級テストはみごとに合格。いつも真摯に課題に取り組んでいるね。よくがんばりました。
             
  

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