国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親切な噴水   PINPA

 噴水は飲めない水であり、浴びることもできない水でありそこを循環しているだけなので何の役にも立たない。何の役に立たない物を置き、文化的衝撃を受け、深く困難しその困難が新たな文化を作る。これが、都市の各所で静かに流行しているのだ。(要約)
 私は噴水とはそれほど作者ほどには『役に立たないもの』だとは思わない。ミュンヘンの住民と私は同じ意見だろう。いくら、
「お前は、日本の住民じゃない!おまえは、ミュンヘンの住民ダー!」
と言われても決して、私は意見を変えたりしないだろう。だって、私には2つの理由があるのだ。
 まず、1つ目の理由は、私はテレビなどで幼稚園ぐらいの小さな子あるいはもっと小さな子が噴水の水に足を入れて夏の暑さをしのいでいたのを見たことがある。
 他のテレビでも、違う国(どこか忘れてしまったが・・。)の特集で大人までが噴水に足を入れていた覚えが頭のどこかにある。これは、もしかしてドイツ特集のテレビ番組だったりして?
 たしかに、夏の暑い時に水があればいいと感じる。私も今日だって暑くてお茶が全然足りなくて水道水を水筒に入れて帰ってきた。(体験)たとえ噴水だったとしても足を入れなくても、水を触りたかったり、足を入れたり、中に入りたいだろう。
私の場合は入れた瞬間は冷たいと感じないかもしれないが、足を水から出した瞬間にホワーと言葉で言い表わることができない冷たい感覚が味わえる。足だけは南極の気分が味わえる。(ユーモア)
 2つ目の理由は私が友達と一緒に行った『花博』でオレンジ色のまるで太陽のような色をした噴水を見た。その、噴水はクリスマスでもないのに光を周りに放ちとてもきれいだった。(体験)
『役に立たないもの』としては電気細工をすることはおかしいと思うが、私は電気細工などをすることによって噴水がきれいに飾り付けられ、みんながきれいだなと心に感じることはいいと思う。
 噴水は役に立つものだ。私はこれからもそう思いたい。噴水は人間にとって役に立たないものではない。これからもずっと役に立たないものと私に言われるのは『おきもの』だと思う。

   講評   mako

 作者は、役に立たないものの例として噴水をあげています。でも、PINPAちゃんが言っているように、噴水は必ずしも役に立たないものとはいえないよね。作者は、噴水が何の役にも立たないからだめだと書いているのではなくて、何の役にも立っていないところがいいと言っています。噴水のように何の役にも立たないものこそが文化を創り出すからです。だからPINPAちゃんの言うように、噴水が役に立つものになってしまったら、噴水はもう人々に文化的衝撃を与えるものではなくなってしまう。そのことを作者は残念に思っているのでしょう。
 一見何の役にも立たないもの、つまりそれがなくても生きていくには不自由しないものってたくさんあるよね。食べ物や着物、生活様式の中の飾(かざ)りの部分と言えるかもしれません。でも、それこそが生きることを豊かに感じさせてくれるものでもあります。
★何の役に立たない物⇒何の役にも立たない物
★深く困難しその困難が⇒深く困惑しその困惑が
★言い表わる⇒言い表わす

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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