低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
何ごとぞ花見る人の長刀 フォルテ
桜の花は、日本民族のシンボルとして、大共同体意識の中核に置かれたが、現実の花見はついにそこまで至っていない。百聞は一見にしかずということわざの示すとおり、いくら本を読み頭では理解していても、現場を見たものには、たちうちできないのだ。花見がもっとも庶民的なマス・レンジャ—であるのも故なしとしない。
僕は、日本のようなあまりはっきりと言わない方がいいと思った。その理由の一つ目は、自分からしてあの人は嫌いだな—と思っても、日本ならあんまりはっきりと言わないけど、アメリカの人たちは、はっきり言い過ぎて、「まえ嫌いじゃ」とか「お前ブスでデブやから嫌いじゃ!」とか言ったら、その人はすごくいやな気持ちになるからはっきり言い過ぎてもいけないと思った。理由の二つ目は自分がいま友達と遊びたいから電話をかけて遊んでもいいか聞くとき「自分が今日遊べる?」と聞いて相手が「ムリ!!」と答えたらちょっといやな気分になったのでそういう答え方じゃなくても「ごめん!今日ちょっと用事があってムリなんだ」と言われた方が気持ちがいいのでそういう言い方にして欲しい。(体験)
でもアメリカのようなはっきりとしたほうもいいと思った。あまりはっきりしないで後回しにしても良くないから。アメリカではしゃべらないと気まずいけど日本人とテレビを見てて、ず——っとしゃべられるのも困るな—と思った。(笑)
講評 nanako
自習の6日というのは、よくがんばっているね。感心です。むずかしいと思う長文も繰り返し読んでいると、確実に力になるよ。これからもこの調子で自習を続けてくださいね。
意見→理由→体験例→反対意見への理解→まとめ という流れを自分で意識しながら書くことができたね。言いたいことをはっきりと相手に伝えることも、度をこすと相手を傷つける場合があるということを、自分の体験からうまく導くことができました。「はっきり言わない」と批判されることの多い日本人ですが、その奥には相手を思いやる気持ちがあることも忘れてはいけませんね。
ここでは、「会話でコミュニケーションをはかること(欧米的)」と「一緒にものを見ることでコミュニケーションをはかること(日本的)」の違いにもふれたほうがよかったね。例えば、一緒にテレビを見ていて同じ場面で大笑いしたようなこと、それだけで私たち日本人は相手と心が通じあったような気になったりするね。このびみょうなコミュニケーションのとり方は、日本人独特の相手への気遣いと深い関係がありそうな気がします。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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