国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   他者とのかかわり   ミュウ

 自分を知るためには、他者が必要である。(是非)
 第一の理由は、他者から認められるからである。また、自分自身の確認もできるからである。例えば、誰かから「料理が上手だね」とか、「字がうまいね」等と言われると、他者から誉められている、つまり他者から認められているのだ。認めてくれる他者がいなければ、誉められもしないし、認められもしない。しかし、あまりにもお世辞のような誉め言葉は必要のないものだが(笑)。また、認められると自分がいるという確認ができるのだ。自分はこんなことができるんだ、自分はあれができるようになった、などなど、様々なことが確認できるのだ。要するに、たった一人で生きていたら、自分を認めてくれるはずの他者がいなければ、自分が誰にも認められていないということになってしまい、自分自身の確認ができなくなってしまうのだ。
 第二の理由は、他者の中にいることで、より自分が成長できるからである。私の体験では、次のようなことがある。私は習字を習っている。しかし、私よりも習字が上手な人はたくさんいる。習い事の中だけでなく、学校の習字の授業のときでもそう思う人がいるのだ。決して井の中の蛙ではない。その人を見ていると、自分ももっともっと上手になろう、という気持ちになれる。あの人のように字がうまくなりたいなどと、目標を持つことができるのだ。他にもある。放課後に行っている女子テニス部活でも、テニスが上手な人がたくさんいる。その人のことを見習い、自分ももっともっと強くなろうと思えるのだ。また、他者からアドバイスをもらうことによっても、自分自身の目標が出来上がる。その目標の壁を超すと、自分がより成長できたこととなるのだ。
 このように、自分を実感するには、他者とのかかわりが必要なのである。他者には自分自身を認めてもらう、また、自分自身を成長させてもらう、という役割がある。自分はこういう人間だ、他者とは全然違う、ということを実感するには、他者の役割が必要なのである。

   講評   nara

 よくまとまっているね。アイディンティティというとっつきにくい言葉が出てきたけれど、それにひるんでいては語彙力も思考力も伸びない。「そうか、こういうことなのだな。」と自分の言葉と頭で考えていくことが大切なのだね。難しい内容の長文だったけれど、40分で仕上げられたとは立派だ。

 二つの理由は、どちらも体験実例をうまく活かすことができたね。自己の確立には他者が不可欠というわかりやすい例だ。今回に限らず、ミュウちゃんは、体験実例の活かし方はかなりコツを得てきた。前回の講評でも触れたけれど、できれば、これからは体験実例だけでなく、社会実例も加えていけるといいね。例えば、「他者との関わりの重要性」を述べるのであれば、社会のできごとの中から、「他者との関わりが少なくなったことが原因と思われる現象・事件」などを見つけ出せるといい。そうすると、実例の幅も広がり、より普遍的な意見に近づけることができるよ。
 また、長文にあった「他者にとっての他者である自分」というところをまとめに入れられると、私の存在意義についても述べることができそうだ。「誰かにとって私は必要だ。」これもまたアイディンティティの確立につながるものね。
 今期の課題にも十二分に取り組めたね。10月からは新しい課題になる。長文もますます手応えのあるものになるよ。今まで以上に、前向きに取り組んでいこう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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