創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一番と自信のつながり   ハッピー

 「うおおー!よっしゃあ〜〜!」
私は、体育も好きではないし、そんなに得意なこともあるわけではないので『一番』になった経験はあまりないのである。
 これは五年も前のことだが、一年生の時に運動会のかけっこをやった。練習の時から
「ひゃあ〜〜。はずかしいなあ。本番どうしよう……。」
と心配していていて、もともとすぐ緊張する性格なので実際の運動会当日は、心臓が
「ばっっくん……ばっっくん……。」
鳴り響いていた。次の次が自分の走る番になったその時、私の頭に電球マークがチカチカっと光った(笑)。そして、いよいよ私の班が
「よーい……バーーーーン!!!」
という銃声の音と同時に走り出す。本部では放送係が
「おっとーー。○色がぬかしましたぁぁ。」
などというコメントを話しているが、頭が真っ白で良く聞こえない。気がつくと
「やったあーー!一番だあ!」
最初にゴールのテープをきっていた。少し話すのが遅れたが、頭に電球マークが出た時、たまたま本に載っていた『こうやったらバランスがよくなる』とか『こういうふうにしたほうが足の回転が速くなる』などというアドバイスらしきものを思いだしたのだ。
「これしかないっ!!」
とそれを活用したのだった。そのアドバイスらしきもののおかげで一番になれたのか、それともただのまぐれだったのか、今でもよくわからないが、とにかく一番になれてよかったという結論である。
 私が幼稚園の年中だったころ(これも大昔の話)、大好きだった先生が重大発表をした。
「今度の○月○曜日、学年のマラソンがありまーす。みなさん、がんばりましょうねぇぇ。(先)」
「………!!???(幼)」
「それって代表が出るんですよね……(幼)」
「全員参加ですよ。(先)」
「………!!!!(幼)」
これを聞いてがやがやしていた教室が一気にしーんと静まり返ってしまった。——どうやら毎年年中になるとマラソンをするという行事があるらしく、マラソンといっても幼稚園の周りを一周するだけなのだが、幼稚園児だったので、私にとっては最大のショックだった。そして、早くも本番当日、かけっこと同じようにスタート!!
「なんだか手強い者がいっぱいだなあ。」
と思ったのだが、相手を気にしていてもしょうがない。とにかく精一杯走った。最後のラストの方で、前方にいる一人の男子を私の目がすかさずとらえた。しかし、自分もヘトヘトだったので、どうしてもぬかせない。だんだんゴールテープが近づいている。先生が手を振っている。
「ゴーール!!」
前にいた男子は結局ぬかせなかったが、七位という結果だった。けれど、自分の中では
「七って縁起のいい数字だし…まあ一番ということで!」
単純だけれど一位だったのである。
 人間にとって一番とは、人に夢や自信をあたえてくれるものだと思う。私も実際に一年生のかけっこで一番になった時、
「ようし。来年もがんばるぞお!」
目標ができたと同時に、実は
「私ってまあまあ速いじゃあないかぁ。」
と、思えたりした。ただ、ことわざにもある“勝って兜の緒を締めよ”のように、今度もまた今度も一番になれるとは限らないので、『油断』というものには気をつけなければならない。

   講評   yoo

 ハッピーさんの作文は、構成がとてもしっかりしていますね。続けている成果がでてると思うよ。
 これからもこの調子でがんばってね。ずっと、ずっと応援しています!

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