低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3224 今日1551 合計57111
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   つっぱらないで信頼し合おう!!   うっちー

 衰弱したアイディンティティのぎりぎりの補強、それを個人レベル、感覚レベルでみればたぶん「清潔願望」になる。自分のなかになんの根拠もないまま、自分の同一性を確保しようとするなら、ネガティヴに自分を規定するしかない。私たちは自分が他人にとって意味のある存在として確認できてはじめて、自分の存在を実感できる。自分の存在が他者にとってわずかでも意味があること、そのことを感じられるかぎり、人は自分を見失わないでいられるのだ。私は、もっと日本人は他者との関係を肯定し、「つっぱる」のではなく、「信頼しあう」事によってアイディンティティをはっきりと確立すると良いと思う。その理由は二つある。
 1つめの理由は、アイディンティティが完全に確立されていない少年の犯罪がふえていて、それはアイディンティティの意味をちゃんと大人が教えていないためだと思うし、みんな、アイディンティティを確立するというのはつっぱり、自分を表現すると思っている人が多いからだ。人と人とはお互いにつっぱっていたのでは始まらない。例えば、僕のクラスでは、みんなの中でとにかくつっぱって、1人け走ってしまうような人はいない。お互いに相手にひどいことを言ってもみんな信頼しあっているし、あまり喧嘩もない平和的な(笑)クラスだ。(体験)世界じゅうがこんな風になったら、少年犯罪なんて死語になるだろう。
 2つめの理由は、信頼し合うことで悩みが解決したり、自分も大きくなれたりとメリットが多いからだ。誰か一人でも信頼できる仲間がいるというのは、とても心強いし、どんな悩みも相談が出来るようになるし、困難なことも乗り越えられるだろう。他人を否定しつづけていたら、きっとこんなことは出来ない。
 確かに何でもかんでも肯定して自己主張を失ってしまうの困る。「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない」という名言が物語っているように、アイディンティティとは他人から認められる以前に、自分でもちゃんと認めないといけない。自分のアイディンティティを強くするには淘汰選別を経ていくことが今の時代に求められている。

   講評   baba

難しい課題文をよく理解することができましたね。テーマを少年犯罪に結び付けたのは良い発想です。アイディンティティがしっかり確立せず、なおかつ「おかしな」穴に入り込んでしまったのが少年犯罪という形に現れているのでしょうね。でもそれは大人が教えることなのかなあ。課題文にも書いてあるように、また、うっちー君が書いているように、他者との交錯、やりとりの中でアイディンティティが形成されるのでしょう。だから、うっちー君のクラスのように仲間同士で信頼関係を築き上げ、その中でぶつかりせめぎあうことは本当に重要ですね。そして第三段落、他人を否定していたら信頼関係なんてできないという意見、もっともです。でも私たちは嫉妬や警戒心から他人を否定しがちです。それを解決するのが引用した名言。自分に自信をもってこそ、相手を認めることができる。自分を認める、自信をもつことは思っている以上に難しいけれど、それが人間的成長の道のりなんでしょうね。全体の筋がきちんと通っていて、たいへん良く書けています。●誤字脱字に注意! 「1人け」→「1人だけ」(第二段落)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)