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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ちょっとばかり一面的だけれど   三毛猫みー

 日本人の社会の基本は「見る」ことで成立する。例えば花見は、仲間でつれだって出かけることが多い。それは、共同体意識をもりあげようとする、またはこわれかかったそれをたてなおそうとするのに利用される。西洋のようにしゃべることが社交の基本になっているところでは、話がとぎれると気まずい思いをしなければならないかもしれないが、日本人なら、だまってなにかをながめることでも会話は進行しうるのだ。日本人の言葉のいらないコミュニケーションは良いものだ。
 第一の理由は、言葉がいらないということは、それだけ相手のことを考えた、親しい関係にあるということだからだ。まだまだ、わたしが小さくて疲れ切ってしまっていた時のこと。母は、黙ってわたしを布団に連れていき、寝かせてくれた。そんな、小さな心遣いがとてもうれしかったことを覚えている。(体験)相手に、気づかれないような思いやり。そんなあたたかなものが人と人の間に入ることで、密接な人間関係もできるのだ。
 第二の理由は、どんな人とでも理解し合うことができるからだ。例えば、空を真っ赤に染める夕焼け。年齢、性別にかかわらず、すばらしいと思う人はたくさんいるだろう。通りに、お店の中に、バス・電車の中に。普段は越えにくい世代の壁を越えてなにかをすばらしいと思い合えることは大切だ。
 確かに、言葉にしなければ伝わらないことはある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という言葉もある。言葉のいらないコミュニケーションは大切なものだと思う。

   講評   jun

 清書の後の余った時間で仕上げてしまうとはさすがです。字数はやや短いながらバランスよくまとめることができました。
 言葉を使わずにコミュニケーションが取れるということは、それだけ相手と心が通じ合っているからですね。何でも言葉にしなければ伝わらないとしたら、それは相手のことを思いやる気持ちが足りないからでしょう。幼いころの思い出を書いてくれましたが、これはぴったりの実例ですね。また、同じ人間として同じ感覚を共有することによって、どんな人とでもコミュニケーションを取れるという点もすばらしいことです。この二つの理由と実例はよく考えました。
 最終段落は、反対意見への理解はOKなのですが、名言と結びの意見とのつながらいがわかりにくいような気がします。この名言を引用するなら、もう少し説明が必要ですね。

                                 

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