低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
ちょっとばかり一面的だけれど 三毛猫みー
日本人の社会の基本は「見る」ことで成立する。例えば花見は、仲間でつれだって出かけることが多い。それは、共同体意識をもりあげようとする、またはこわれかかったそれをたてなおそうとするのに利用される。西洋のようにしゃべることが社交の基本になっているところでは、話がとぎれると気まずい思いをしなければならないかもしれないが、日本人なら、だまってなにかをながめることでも会話は進行しうるのだ。日本人の言葉のいらないコミュニケーションは良いものだ。
第一の理由は、言葉がいらないということは、それだけ相手のことを考えた、親しい関係にあるということだからだ。まだまだ、わたしが小さくて疲れ切ってしまっていた時のこと。母は、黙ってわたしを布団に連れていき、寝かせてくれた。そんな、小さな心遣いがとてもうれしかったことを覚えている。(体験)相手に、気づかれないような思いやり。そんなあたたかなものが人と人の間に入ることで、密接な人間関係もできるのだ。
第二の理由は、どんな人とでも理解し合うことができるからだ。例えば、空を真っ赤に染める夕焼け。年齢、性別にかかわらず、すばらしいと思う人はたくさんいるだろう。通りに、お店の中に、バス・電車の中に。普段は越えにくい世代の壁を越えてなにかをすばらしいと思い合えることは大切だ。
確かに、言葉にしなければ伝わらないことはある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という言葉もある。言葉のいらないコミュニケーションは大切なものだと思う。
講評 jun
清書の後の余った時間で仕上げてしまうとはさすがです。字数はやや短いながらバランスよくまとめることができました。
言葉を使わずにコミュニケーションが取れるということは、それだけ相手と心が通じ合っているからですね。何でも言葉にしなければ伝わらないとしたら、それは相手のことを思いやる気持ちが足りないからでしょう。幼いころの思い出を書いてくれましたが、これはぴったりの実例ですね。また、同じ人間として同じ感覚を共有することによって、どんな人とでもコミュニケーションを取れるという点もすばらしいことです。この二つの理由と実例はよく考えました。
最終段落は、反対意見への理解はOKなのですが、名言と結びの意見とのつながらいがわかりにくいような気がします。この名言を引用するなら、もう少し説明が必要ですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |