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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   老   ほり内

 今現代社会が抱える問題の中の1つに少子高齢化があげられる。少子高齢化とは、漢字の意味そのままだが(笑)子供が少なくなり、老人が多くなることである。この少子高齢化による問題は、いろいろある。例えば、年金や働き手の問題がある。年金は老人が仕事ができないので、生活費を年金でまかなうものだ。その年金は、自分で、年金を扱っているところに、金を支払い、その金で、年金がおりるのだが、事実上年金を受け取る金は、働いている若者の給料などでまかなっている。その働き手である、若者が少なくなっているため、若者の負担が大きくなってしまうのである。そのような問題があるのだが、少子高齢化社会にも、良い面がある。良い面とは、今までの日本の社会の成功の結果である。高齢化社会になったのは、医療関係の技術の発達により、日本人の平均寿命が世界一になったからである。これは今まで、社会が努力して得られた結果である。また、この高齢化社会は、落ちついた文化が花開く可能性がある。実は、江戸時代の、元禄文化や、化成文化は、老人達が中心になって花開いた文化である。例えば、十返舎一九の東海道中膝栗毛や、松雄芭蕉の奥の細道、井原西鶴の浮世草子、滝沢馬琴の南総里見八犬伝、近松門左衛門の人形浄瑠璃など、たくさんの老人が、芸術作品を作っている。今は、若者中心の文化であるが、近いうちに、老人中心の落ちつき、洗練された文化が花開くのかもしれない。
 私は、高齢化社会は、暗い問題として認識するのではなく、もっと楽観的に認識するべきである。
 その方法は、少子高齢化によって発生する問題を、これから、成熟されるであろう文化に調節する問題だと認識することだと思う。年金問題もいずれ、働いている若い人達が、老いて年金のお世話になるときがきてその時の若者も自分達が若い頃必死こいて働いているのだと考えると、この年金の問題はそこまで深刻ではないように見える。
 また、老人が社会でまた活躍できる社会を作るべきである。あまり体力がない老人にもできるような仕事作りや、集まりをつくれば、老人が社会で活躍できるのではないのだろうか。私が、小学校2、3年の時、地域の集まりで、ゲートボール大会をした時、おじいさん達にルールなどを詳しく教えてもらって、とても分かりやすくゲームを展開することができた。(体験)また、ニュースで見たのだが、中高年をターゲットにしたゲームを、ソニーコンピューターエンターテイメントが作成しているニュースを見た。なんでも、そのゲームでボケの防止を目指すのが目的で、さらに、少子高齢化社会のため、今までの若者向けのゲームの売上げが落ちはじめていたという理由があり、中高年をターゲットにしたゲームをつくるということにしたらしい。
 確かに高齢化社会は暗い面もある。しかし、その暗い場所で、うずくまるのではなく、暗い場所を抜け出さなければならない。

   講評   jun

 第一段落では、高齢化社会のマイナス面とプラス面について、具体的な例を挙げながら説明することができました。江戸の文化は、ほり内君の得意分野かな?
 「高齢化社会」を悲観することなく、楽観的に考えていくための一つ目の方法には、やはり文化という言葉が出てきますが、確かに江戸時代のように落ち着いた、成熟した文化が花開いたら明るい世の中になるような気がしますね。さらに、高齢者が活躍できるような社会を作っていくことも大切です。ゲートボール大会に参加したときの体験談やニュースで見た話は、説得力のある実例です。
 結びはあっさり1行で終わってしまいましたが、自作名言はしっかり入ったね。

▲「私は、高齢化社会は、暗い問題として認識するのではなく、もっと楽観的に認識するべきである。」という一文は、主語、述語の関係がおかしいので、「私は、」をカットするか、最後に「と思う。」加えるかのどちらかにしよう。

                

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