低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間とカキ M.T
色づいたカキは日本の秋を彩る風物詩です。大正期までカキは日本の果物の王座に君臨していました。さて、周知のようにカキには甘ガキと渋ガキとがあります。こうした、渋を抜いてまで若いカキを食べてしまうヒトの出現は、カキの進化にとって勘定外のことだったに違いありません。(要約)
私は、植物の種の運ばれかたについて教えてもらったことがある。(聞いた話)カキは動物が実を食べて運んでもらうが、他にもいろいろ運ばれかたがあるそうだ。花には、種に綿毛がついていて風に飛ばされる花や、人の洋服に種がくっつく花がある。木には、種を鳥が食べて運んでもらう木もある。それぞれの共通点は、なにかを利用することだ。移動できない植物にとって、なにかを利用することは、1番やりやすい方法だと私は思った。しかし、なにかを利用するといってもそのなにかがこない時や運んでくれない場合もある。こう考えると、いろいろ種を運ぶのには苦難があるのに、若いカキの渋を抜いて食べていく人間に腹が立ってきた。
そもそも、渋を抜いてまでしてカキを食べることに私は疑問をいだいた。若いカキを食べる時にカキが渋いので渋を抜くことはわかる。しかし、ただカキを食べたいだけならまるで幼稚園児がわがままをいっているようなものだ。ただ、カキが甘くなるまでまてばいいのではないか。私はどちらかというと自然に甘くなったカキを食べる方がおいしそうだし、時期が決まっているほうが食べる時に喜べるのではカキが甘くなるまでまったほうがいい。逆にカキが食べれる時期が長いとそれが当たり前になってきて、カキが食べれるという喜びがなくなる。また、まだ種が充実していないので植えても芽が出ないから、カキの木の本数が減ると私は思う。そしてなによりもカキがせっかく渋をとりいれて種がちゃんとつくれるようにしたことが全部だめになってしまう。そうすることが渋を抜くことにたいしての1番の反対する理由だと思う。
人間にとって、カキは食べ物、つまり生きるために必要なものである。しかし、人間はそれを自分たちが食べたいというだけで必要以上に食べている。しかし、私は自分たちのことだけでなくカキのことも考えて食べた方がいいと思う。
講評 siro
難しい内容の感想文だったにもかかわらず、自分の意見をしっかり入れて書くことができましたね。
植物の種の運ばれかたについて聞いた話は、とてもよくまとまっています。特に、「カキ」「花」「木」の種の運ばれかたについて具体的に書き、「それぞれの共通点は」という文でまとめたところがよかったですよ。
渋を抜いてまでカキを食べる人間に対しての意見は、愛美さんがなぜ渋を抜くことに反対するのかが明確に述べられていまね。
「そうすることが渋を抜くことにたいしての1番の反対する理由だと思う。」という文は、最後の「思う」を省略した方が、愛美さんの意見をより印象強く表現できますよ。
最後の段落は、「人間にとって」という一般化の主題で全体をまとめることができましたね。
今回は、項目表に記されている項目をたくさん使って書いていくことができましたね。
次週も感想文が課題となっています。この調子でがんばりましょう!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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