創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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勝つための練習 はせぽくん
僕はサッカーというスポーツをやっている。相手と戦うまで、どちらが勝ち、どちらが負けるかは分からない。実際僕も勝ったことも負けたことも引き分けでPK戦に持ち込まれたこともある。
このとき疑問になるのが、スポーツをする時、どういう気持ちで臨めばいいのか、だ。全ての試合に勝つことがいいのか、スポーツそのものを楽しめばいいのか。
全ての試合に勝つ、ということはどんな相手にも負けない、ということだから、サッカーで勝つための練習などをすればよいだろう。勝たなければ意味がない、というのでは、負けたときはどうするのかは分からないが。とにかく、僕はこの考え方はきつすぎると思う。 では、逆に勝っても負けても引き分けでも、とにかくスポーツそのものを楽しめばいい、と言う考え方なら、楽しむ事が最優先されて、自分に厳しい練習や、激しいことはできなくなってしまうだろう。
ここで重要なのは、厳しすぎるでもなく、楽しすぎるということでもない。僕は、全ての試合に勝ちたいと思っているし、それと一緒に楽しみたいとも思っている。自分の悪いところを徹底的に直して、自分が満足したいとも思っている。試合に勝つためする練習を、楽しく、また一面は厳しく自分でやっていくことも大切だと思う。
講評 huzi
サッカー部、毎日遅くまで頑張っているね。 そんな創くんにとっては、「待ってました!」というテーマだったかも(笑)。
複数の意見を展開し、最後に総合化をする流れは、前学期から練習してきた書き方ですね。 さらに、題材の項目●に、【昔話の実例・長文実例】が加わっていること、【反対意見への理解】を必ず入れるのが、新しく気をつけたい取組みです。
書き出しは、状況説明を中心にすればいいね。 今回は、試合をしつつ、疑問に思ったことを率直に書けています。 「すべての試合に勝つことがいいのか、スポーツそのものを楽しめばいいのか」、スポーツをする人なら必ず一度は自分に問いかけるでしょう。
【複数の意見】は、一段落目で挙げた迷う気持ちを二つに分けて構成したね。
意見ごとに段落をわけてみよう。さらに、楽しめばよいという意見のあとには、【昔話の実例】(『ウサギとカメ』の話など)を入れて意見にふくらみを持たせます。 ウサギとカメは、油断をいさめる童話ですが、「楽しめばよい」にあわせて、「ウサギは、競争の楽しみを油断にすりかえたから失敗したのだ」などと視点を変えて書くとおもしろいですよ。
【反対意見への理解】はこれでOKですが、項目確認のキーワード、「確かに……」を使うか、(反対意見理解)のただし書きをわすれずにね。
総合化は、「大切なのは、スポーツを通して自分の人間性を高めていくことだ」などと、さらに大きな視点でまとめると、おさまりがよくなります。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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