低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ナマエ うのう
「ナマエ」。一言で名前といっても、たくさんの名前があります。「島田 侑季(シマダユキ)」これが私の名前です。この名前は、私の母方の祖父が、幸せな人生を送れるように・・・という願いで本を参考に、名づけてくれたそうです。
私は一人っ子の母の、一番上の子、同時に祖父母の初孫として生まれました。しかし、私が生まれるまで母は、何度も流産しかけ、何度も何度も周りの人々に心配をかけ、私の誕生はみんなにとても祝福され、喜ばれたそうです。このことから、将来はたとえ色んな壁にぶつかっても、乗り越えて幸せな一生を送れる人間になるように・・・と、幸せになれるという8画の画数の、珍しい漢字で名づけられ、その後生まれた二人の妹も、8画の漢字で名づけられました。
名前といえば、最近では変わった名前が増えています。例えば女の子で言うと、私のまわりには「ミサオ」や「ノノカ」、「ショウノ」、「マナヲ」など、とても思いつかないような名前の人がいます。最近は、漢字の意味だけでなく、音の響きも重視される名前が多くなってきているようです。例にあげた「マナヲ」という名前は、「愛ニ生キル」で「愛生」と書きます。この名前は、珍しく、響きがとても印象深く残るのでとても好きな名前です。実際、変わった名前に憧れる時期もありました。しかし、「侑季」という私の名前、この名前に込められてた願い、自分の目標とする生き方・・・すべてにおいてこれ以上私にふさわしい名前はないと思っています。
「名前」と一言で言っても(書き出しの結び)、一つ一つ違い、それらにはたくさんの思いや考え、願いを込めてつけられていて、とても奥深いものです。誰でも自分や人の名前について、一度は考えることと思います。そこで私たちは、自分に名づけられた名前の意味を知り、周りの人の願いを感じ、名前に恥じない生き方をしていかなくてはならなりません。
講評 kiri
侑季さん、こんにちは。
第一段落は、自分の名前の説明。書き出しは「ナマエ」と、わざわざカタカナで書いたところがいいね。文体が、形体(です・ます)になっているので、常体(だ・である)の文章にしよう。たとえば、「名前といってもたくさんある。」「これが私の名前だ。」という形です。
第二段落は自分の名前の由来のくわしいエピソードが書けたね。「侑季」という名前には、家族みんなからのメッセージがこめられているのね。すてきな名前だ。このようなエピソードを知ると、より、自分の名前を大切に思うね。
第三段落は一転して広く「名前」というものを考えてみたね。確かに最近では変わった名前が増えているね。キムタクの子どもが「ここみ」と名づけられたときも驚きました。侑季さんの周りにも、思いつかないような名前の人がたくさんいるね。「漢字の意味だけでなく、音の響きも重視される名前が多くなってきている」という意見を入れたのも、とてもいいよ。「マナヲ」という名前は、「愛ニ生キル」で「愛生」と書くのね。確かに印象深く残る名前だね。こんなふうに、変わった名前に憧れる時期は確かにあるね。
最後は(書き出しの結び)ができたね。「人間にとって……」という、大きな意見でまとめるのがキーワードになっているけれど、今回のように「誰でも……」と書き換えても、もちろん同じように大きな意見になるね。
全体的に構成も良く、まとまった、いい作文になりました。
「色んな」→ 「いろいろな」
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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