創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2126 今日506 合計7504
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   やる気を持つこと   あとえ

 効力感は、ただ自分の努力によって伸びていくものではない。自分のしたい事だと思える活動や達成を選び、そこでの自己向上が実感されて、はじめて真の効力感は獲得される。そして、塾達をとおして子供は自分の努力の意味を知り、その努力を自分にとって意味のある分野に向けることを学ぶ。子供たちは自然に暮らしている中で、さまざまな熟達のお手本に出会い、自分の発達の水準と生活の必要性からいって適切と考えられる課題を、自ら選びとっていくのである。親は、できるだけ子供の探索や発見を奨励し、子供なりの知識の体系や価値観が形成され、さらにそれが自覚化されていくのを期待するようにすべきであり、子供の活動や自己向上が促進されるように環境条件をととのえてやるとともに、子供の内部にある知識や価値基準を明瞭化し、それが子供の行動を導くものになるのを助けるという形で行われるべきである。
 子供の頃からやる気を持たせる育て方をするべきだ。
 そのための方法として第一に、できたことをどんどんほめることだ。小学校の時の話だが、算数の時間に、先生がある問題を黒板に書き始めた。ある問題とは、今まで私たちが解いたこともないような応用問題で、先生は「この問題は難しいから、解けたらすごい!!」とおっしゃった。私は負けず嫌いな性格だったので、どうしても先生が答えを言う前に解いてみたくて、必死になってその問題を解いた。かつてこれほどまでに集中して勉強したことがあっただろうかというくらい一生懸命だった。そして、私は何とかその問題を解くことができた。私はとても嬉しかった。その問題が解けたことももちろん嬉しかったのだが、友達が「すっご〜い!!」と賞賛し、先生が頭をなでて誉めてくれた事がものすごく嬉しかった。私は、誉めてくれる事が嬉しくて、それから何事にも一生懸命するようになった。この体験より、私は、人間は誉められるともっともっと頑張ろうと思い、自分を向上することができるということを学んだ。そして、そういう教育をしていくべきだと思った。
 第二には、日本の減点主義の文化風土を改めることだ。明治時代には、明治維新がおこり、色々な文化が発達した。明治時代には、かつてあった宗教の制限や、表現の制限がなく人々が自由に様々な思想をとくことができた。そのおかげで、明治時代はとても華やかな文化が広がり日本は急発展した。「あれもダメ」「これもダメ」と言われていた時代とは大違いである。私は、日本がもっと向上するように、歴史に見習い、色々なモノを受け入れるべきだと思う。
 確かに、悪いところ足りない所を自覚することは大切だ。しかし、「教育とは、悪いところを叱る場ではなく、何が良いことなのかという事を教える場である。」というように、日本の社会は、もっと良いところを誉め、自ら成功をつかみとる喜びを教え、やる気を持たせるような教育をすべきだと思う。

   講評   kira

 由希子ちゃん、こんにちは。すばらしいなあ。もう、ここがあそこがとアドバイスするところがありません。立派な仕上がりです。
 とくに第三段落の「日本の原点主義の風土を改める」の部分は、なかなかあいまいで漠然として書きにくい部分。明治維新の自由な気風をうまくとらえましたね。できれば、この時代についての本を一読しておきたいね。
 ほめて伸ばす教育はいいですね。算数の先生のようにそうした「揺さぶり」を仕掛けてくれる先生はすばらしいね。ほめて伸ばすためにはそれだけの準備が必要ということですね。それを社会的に拡げていくと、さまざまな機会を与えてくれる社会ということになるでしょうか。しかしそれが、がっちり道筋を決めてしまうことでもまたいけない。
 私たちはまだ、学ぶ立場ですが、こちらから提案していけるといいですね。
          

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)