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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉と気持ち   うここ

 ことばの生活には、ときどき、言いにくいことばがあらわれて、わたしたちのことばを、にごらせたり、
くもらせたり、ゆがませたりする。なぜなら、そういうことばは、自分の失敗や、欠点や、無力さを、自らみとめる
自己否定のことばだからである。でも、自分のここがまちがっていたとか、この点がたりなかったのだとか、
自分からはっきり否定することにより、わたしたちは明るくなり、つよくなる。(要約)
月曜日のお昼の時間、私は、一週間前に
「来週の月曜日のお昼、一緒に食べようね。」
と、約束していた友達のことをすっかり忘れていた。だから私は、
「一緒にお弁当食べてくれる友達、いないかなあ。」
と思っていた。すると、仲良しの友達が、
「ねえねえ有紀、一緒にお弁当食べない?」
と言ってくれたので、一緒に食べることにした。そのとたん、私は一週間前に約束していた友達のことを思い出した。そっとその友達のところを見ると、その友達も私のことを見た。私はあわてて目をそらしたけれど、
その友達に悪いことをしたなあと思った。あやまろうと思ったけれど、まるで足が床にくっついてしまったみたいに私の足は、動かなかった。(たとえ)結局、あとから謝ったけれど、私の心の中にもやもやが残った。今度から、前もって約束しておくのはできるだけやめようと思った。(にた話)
四年生のとき、クラスがえがあって、先生がかわった。きちんとした女の先生でとてもきびしかった。
前の先生はぜんぜんきびしくなかったため、ちょっとおどろいた。一学期初めての図画工作の授業のとき、
1年から3年のときは教科書なんて一度も使ったことはなかったから、私は持ってこなかった。前、同じクラス
だった人のほとんどが持ってきていなかった。2組しかなかったから、クラスの半分ぐらいの人が持ってきていなかった。このとき、先生に怒られても、私は謝る気になれなかった。だって1年から3年のとき一度も、持ってきてください、なんていわれなかったのだから。私はやけになって、これから、シンガポールに行くまでに一度も図工の教科書を忘れない、と決心した。私はこのとき、反省して、これから気をつけよう、と思えばよかったのだなあと思った。(にた話)
ことばに、言いにくいものがあるのは人間に気持ちがあるからだと言うことが分かった。また、言いにくくても、
はっきりと言えるようになるには、とても大変なのだと言うことも分かった。(わかったこと)
 

   講評   ita

<構成>
要約は本当によくできていますね。何もいうことはありません。 (^▽^)v
<題材>
第二段落、第三段落ともに前におきたゆきちゃん自身の似た話をうまくもってくることができました。段落の最後は「ここからどういうことを学んだか」をきちんと書くことができましたね。第二段落末尾「前もっての約束はできるだけやめようと思った」のはなぜかな? 自分と相手どちらも傷つけてしまうからかしら? そういう内容を入れると課題文ともっと重なってくるかもね。第三段落のわかったことは課題文と連動していてわかりやすいですよ。
<表現>
このたとえはいいね。「足がまるで床にくっついてしまったよう」とはうまくそのときのことを表現できているなと思います。はじめの第一歩はなんでもむずかしいものですよね。
<主題>
課題文からなにがわかったのかよく書けていますよ。ここからさらにゆきちゃんがどうしようと思うのかを書くとゆきちゃんの前向きな姿勢がとてもよく表れる気がします。

自分の非を認めることはとても難しいですよね。「ごめんね」の言葉が素直に出せる人はとてもすてきな人だな、と先生は思います。「言葉」について考えさせられる課題文だったね。
よくがんばりました。 (^-^)
   
               

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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