低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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相手にことばが通じるとすっきりする気持ち いえい
ことばの生活には、ときどき、言いにくいことばがあらわれて、わたしたちのことばを、にごらせたり、くもらせたり、ゆがませたりする。一般に、「ください。」とか「おえがいいたします。」とかいう依頼のことばや、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびのことばも、言いにくいものである。こういう類の言いにくいことばをほんとうに征服することができたとき、人間としての真実が開けてくる。(要約)
私には、にた話が少しある。ひとつめは、ずっと前に学校に赤ファイルをもってくるのを忘れてしまった時のことだ。私は、先生に言ったら多分おこられるかもしれないと朝学校ににきて先生に言える気持ちではなかった。でも、先生に正直にいったほうがいわないよりいいと自分で思ったので思い切って先生に
「先生今日、赤ファイルを忘れてしまったんですけれども…。」
とこわごわ言った。先生は
「それはしょうがないでしょう。」
とおしゃった。私はフウーとむねをなでおろした。(いろいろな思った)
もうひとつは私が秋田に行ったときのことだがそれは冬のことでクリスマスにも近い日だった。サティーに行ったらサンタクロースの服装をした人がいてこどもたちにだけにおかしをくばっていた。まるでそのサンタクロースはトナカイもいたので本物のようだった。お母さんが
「おかしをもらってきたら」
といった。でも私は「ください」とはなぜかわからないかなかなかいいにくかった。でも勇気をだして「くれますか」といいました。
そうしたら
「はい。どうぞ」
といってくれた。私は、やったと思った。いったときとてもすっきりした。
私は、あいてにことばが通じるとすっきりすることがいろいろな体験を通して分かった。
講評 jun
<構成>
要約は言うことなし。この長文の内容を三つの文で見事に表すことができました。
<題材>
似た話は、自分の体験から二つの話が書けたね。忘れ物をしてしまったとき、正直に「忘れました。」と言うのは勇気がいりますよね。でも、正直に言うべきだと思った愛ちゃんは、思い切って先生に言ったのね。先生の反応に胸をなでおろした愛ちゃんの気持ちはよくわかりますよ。
二つ目は、依頼の言葉の例ですね。このとき、愛ちゃんが「くれますか。」という一言を言えなかったら後悔したでしょうね。
<表現>
「本物のよう」というたとえが使えたね。
「思う」という言葉を使わずに自分の気持ちを表現することができました。
<主題>
最後はわかったことが書けましたが、結びの段落が1行というのはさびしいので、自分の問題としてこれからどうしていきたいかなど、もう少し付け加えてみましょう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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