創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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少年時代の大切さ いわさ
不思議な、あるひそかな不安を感じながら、私は少年時代に喜びを味わった、なじみの場所を見まわした。それらは、昔とは違った顔をしていた。少年時代はつきることのなかったその魅力はいくぶんか失われていた。汽車が、私のそばを通り過ぎた。それを見送った私は、一瞬非常にはっきりと、ここではもう、私の本当のよろこびがもう花咲くことはないと感じた。そして、あの列車に乗って世の中へ出て行きたいと、心の底から思った。
人間の成長過程では、少年期のような、無邪気で感受性の豊かな時代が必要だ。なぜなら、自然や家庭など一体となって、満足感を得ることが出来るからだ。今になってみると、しょうもないような遊びばかりしていた。第一に思い出すのは、木登りだった。今は登るとしても、ボールを引っ掛けたときくらいだし、その頃にはあったはずの、面白味が今はもう全くと言って良いほどない。小1のときは、特に体が小さく体力もなかったから、何をするにしてもクラスの最後だった。しかし木登りは得意中の得意だった。体でかい奴や、やたらノッポな奴が苦労しているのを見ると、とても気分がよかった。(体験)
しかし、人間にはいろんな物から離れて、自分を考え直すときも必要だと思う。昔話に、桃太郎の話がある。桃太郎は、おじいさんおばあさんの愛情の中で暮らしていたが、ある日、鬼退治を決意し、旅立つ。だけれども、自立するのは良いことばかりかというと、そうではない。子どもの頃の、ちょっとしたことにも大きな感動を覚える、純粋な気持ちは、忘れてはいけないと思う。
だからといって、ずっと自立しないままだといつまでも子どもで、世の中に出られないという弊害も起ってしまう。「脱皮できないヘビは滅びる」という名言があるように、今生きている、この時代を充実させて、次の時代に、つなげることが大切だ。
講評 jun
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