国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ドラちゃんから考える   かふ

 「ドラえもん」はスーパーヒーロー型とは全く異なり、人々の生活に密着して愛されるタイプのロボットとして誕生した。しかし、「ドラえもん」というアニメの本質は私たちの日常生活への痛烈な風刺が描かれていたのである。科学のしでかす失敗の連続に、ただ走り回るしかない「ドラえもん」の裏の姿を知らずに読みつづける子供たちの未来に夢は描けないのである。《要約》つまり、私たちは、科学文明の限界を見極め、できるだけ科学に頼らないよう努力するべきなのである。
 なぜかというと第一に、最近の科学は必要ラインを超えているように思えるからだ。素人の私が見てもこれはお世辞にも必要るとは言えない発明品が多数見受けられるようになったのだ。また、あれば便利なのかもしれないがそれがあることによって社会問題を引き起こされるケースもある。例えば、人間の代わりに働いている工場の自動ロボット。ロボットは人間の代わりに危険な作業を行ってくれるし、時間短縮もできる。正確で且つ効率の良いロボットはアッという間に浸透していった。しかしこれによって、失業率が五パーセントを超えてしまい、今や改善の見込みがない社会問題になってしまった。こうして科学に疑問の念が次々に浮かび上がってくるのが現状となっている。
 第二の理由として、科学の進歩と私達の幸福が完全にイコールで結ばれているようには思えないからだ。最近旅行のガイドブックに「都会から離れてみるのも良い」や「自然豊かな場所を求めて」などといった言葉が良く見られるようになったのは気のせいだろうか。昔はいつも自然と隣り合わせであるのが当たり前だったのに、今では鳥の声に心を動かせられる人も少なくはないように思われる。つまり私の言いたい事は、人は便利な生活を望んでいるにもかかわらず、心のどこかでは常に落ち着ける憩いの場を求めているのだ。私達はこの先どんなに科学が進んだとしても、青空が全く見えない東京なんて望んでいないはずだ。本当の幸福とは何なのか難しくて一言では言い表せないが、少なくとも科学で縛られた社会ではないと私は思う。
 これまで科学を散々否定してきたが、はっきり言って私は便利な世界を知ってしまった以上この生活を辞めることは出来ない。科学が人間にもたらした影響はこの上なく大きいことは言うまでもないだろう。しかし、実際科学文明は限界を迎えているのだ。地球の資源ももう限界だ。昔は科学に対して信頼の目しか向けられなかったものの、今や科学に対して向けられるのは不信に満ちた目ばかりになってしまっている。どうか、この目がまた信頼しきった目に変わるよう努力していくべきなのではないだろうか。

   講評   jun


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