国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   幸運   れもん

 「笑う門には福が来る」のであって、福が来るから笑うのではない。運と見えるものは日常の生き方の結果である。困難や不幸を招いたのは自分の過去の行いの集積である。人は成功や失敗の原因というのはよく分かるが、かくされた「日々の積み重ねの結果そうなった」という、かくされた部分はなかなか理解できない。運命を信じる人は自らのベストをつくすことをしないための言いわけとして運命を信じるのだと言う。すわって不運をなげいている人は、幸運が自分を見つけるべきだと考えて、自分が幸運を見つけるべきだとは考えていない。(要約)
 私がこの話を読んで一番心に残ったところは、幸運は自分が見つけるものではなく、幸運が自分をみつけるというところだ。
 私にも似た話がある。私はある日、兄にテレビを見ることを禁止されてしまった。私はテレビを見たくて仕方が無かったのだが、見るととても恐いので見ることができなくなってしまった。だからといって、テレビを見ていた時間を勉強に回すほどの優等生ではないので、ひまで仕方がなかった。そのとき、学校の授業で先生がラジオも面白いですよ、と言っていたことを思い出しラジオを聞いてみることにした。聞いてみると、テレビには劣ったが、とても面白かった。そして、ラジオを聞き始めて一ヶ月ぐらい経ったある日、私はいつも聞いているラジオ番組にメールを送ってみた。すると、その一週間後、ラジオ局から電話がかかってきて、なんと、私の好きな芸能人と電話で話をすることができたのだ。私はまるで、空から雨ではなくあめが降ってきたぐらい(笑)びっくりして、嬉しかった。(たとえ)
 このように、何か都合の悪いことが起きて、そこでうなだれているのではなく、何かそれを良い方向へ変えるような、前向きな姿勢と行動力が大切だと思う。私はこの前、学校の先生から、物事をプラス思考に考えている人はガンになりにくい、という話を聞いた。反対に物事をマイナス思考に考える人はガンになりやすいそうだ。(聞いた話)プラス思考とマイナス思考というのは、たとえば、コップの中に水をなみなみついで、そこから、水を飲み、水の量が半分になったとき、「まだ半分も残っている。」と思うか、「もう半分になっちゃった。」と思うかということだ。やはこれは前向きな姿勢ということにつながってくると思う。
 人間関係でも、「良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない。」という言葉があるように努力したり気配りしたりすることで、たくさんの信頼を得ることができ、良い友達に恵まれる。でも、信頼を積み重ねていくのには時間がかかるが、信頼がくずれるのは一瞬なので、それは気をつけなければいけないことだと思う。
 人間にとって幸運とは、努力や行動力の証だと思う。自分から前向きな姿勢で物事に接していれば、幸運は自分のことを見つけてくれると思う。私もこれから、幸運が自分のことを見つけてくれるようにプラス思考で頑張りたいと思う。

   講評   nara

(イマドキコンナラジオハナイ……。) あらら、れもんさんのお兄さんはどうしてテレビ禁止令を出してしまったのかな。お兄さんの強権発動で、れもんさんもちょっと縮こまってしまったみたいだね。しかし、ここから「ラジオでも聞いてみるか。」とマイナスをプラスに変えたところがよかったね。思わぬところに、幸運の種があったということだ。この具体的な体験をうまく後半の一般化につなげられた。
 コップの水を使ったたとえは、プラス思考・マイナス思考の例でよく取り上げられるわかりやすい話だね。長文の内容にも合っている。私立ちは、何か物事がうまくいかないときには、知らず知らずのうちにマイナス思考にがんじがらめになっているのかもしれないな。マイナス思考につながりやすい言葉に「だって」「どうせ」などもあるね。
 まとめも決まったね。「○○とは□□である。」この文は定義付けとも言えるけれど、自分の言葉で定義付けをすることで、主張を明確にできた。今回の作文は清書候補のできばえだね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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