国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   想像は感動的   海亀航

 子どもの世界は「ふしぎ」に満ちている。小さい子どもは「なぜ?」を連発して、大人にしかられたりする。しかし、大人にとってあたりまえの事は、子供にとってすべて「ふしぎ」といっていいほどである。しかし、周知のとおり、現代のテクノロジーの発展がそれを示している。これがあまりにも素晴らしいので、近代人は神話を嫌い、自然科学によって世界を見ることに心をつくしすぎた。自分で自分なりの答えを出した坊やは、科学的説明としては間違っていたかも知れないが、そのときのその坊やの「世界」とのかかわりあいを示すものとして最も適当な物語を見出したと言うことができる。
 僕は自分で考えることはいいなと思う。そう思うことの理由としての体験だが僕は、小さいころから知りたがりやだったことにある。例えば、両親と映画を見に行った時のことである。両親は映画が好きでたびたび僕を連れて行ってくれた。まだ、僕は小さくて物語のことはさっぱり分からないし、字幕映画なんかぜんぜんついていけなかった。また、映画の中のことは、実際に世の中で起こっている現実のことだと思っていた。だから一つの映画で50回以上も「なんで?」を繰り返し両親に聞いた。最初は説明をしてくれているが何回も聞くものだからやがては「良く見て考えなさい」と怒られたものだ。僕は少し悔しくて自分なりに考え、自分で答えを出した。例えば、一人の男の人がなぜ機械で出来ているのかを思った時には、真実は未来から送られてきたのに、生まれた時から機械だったと勝手に想像したり、(これはターミネーターだね!)宇宙飛行士がなぜ飛ぶのかと思えば、真実は無重力なのに神様が糸で操っていると思っていた(これはなんだろう?笑)。
今思えば、くだらないことだと思うけど、そのおかげでその映画をもう一度見かえすと新しい発見があり、その時はなぜそう考えたのかなど、考えてみると感激が2倍にも、3倍にもなる。科学的に考えるとあじけないかもしれないが、理解できないことを自分なりの考えで補うことにより感動が更に大きくなる。だから自分なりに想像してみるのもよいことだと思う。
 確かに物事を科学的に判断することによって真実を求められるが、小さい時には真実は必ずしも必要ないと僕は思う。なぜなら自分なりに答えを出すことにより想像力が大きくなるし、世界が広がり、それにより感動が味わえるからだ。大人になると知識が増え何かと科学的にものを考えてしまうが、「自分の心の内にもっていないものは、何一つ自分の財産ではない」という名言もある。これからは、科学的に見ていくものと、想像して見るものを区別し、より多くの感動を手にしていきたい。

   講評   ima

第三段落の意見がとてもよかったですね。「自分なりに答えを出すことにより想像力が大きくなるし、世界が広がり、それにより感動が味わえるからだ。大人になると・・・」大人になると感動することが少なくなります。いろいろなことがわかってくるからでしょうか。子供の心で見ることはとても大事ですね。自分のこれからの方向性も示し、良い意見文になりました。名言も入れることができましたね。
映画の体験は硬い意見文から脱皮していて、読みやすく好感の持てる内容です。楽しそうなご家庭の様子が入っていて、自然に結論に持っていく良い構成になっています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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