創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   クーラーに頼らない。地球にやさしく   うっちー

 「ドラえもん」は、読者の日常生活に密着して愛されるタイプのロボットである。現代の日常生活は科学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れ去ってしまっている。便利という言葉に浮かされて出来合いの科学を大量に買い込んで、これでもかという失敗を繰り返しても、実に平気なのである。楽することを求めるあまり、科学のなんたるかを忘れて暮らす現代生活のあり方に浴びせた作者の我々の日常への痛烈な風刺こそが、「ドラえもん」の真の面白さだったのだ。
私は、科学文明に頼りすぎずに生きていくことが大切だと思う。その理由は二つある。
 1つめの理由として、自然な状態で生きていくことも人間として大切だからだ。今年の夏、なぜか学校の中で私のクラスだけクーラーが効いていなかった。そのため、他のクラスは、涼しい教室で勉強が出来ていると思うと、いつもより少しだけ集中が出来た。夏休みに入ってから涼しい自分の家で勉強が出来なかったのも、自分が暑い環境に適応してしまい、かえって涼しい部屋ではテンションが上がらなかったためだと思う。僕の体験からしても、一度適応してしまうと、環境が大きく変わった時には、本調子が出なくなる。機械に惑わされずに環境に適応する力が人間に求められている。
 2つめの理由は、科学や地球などを絶対だと信じていると、必ず大きな失敗が来るからだ。二酸化炭素排出量の割合から言うと、アメリカが一番だというデータがある。他の国からも大気中には汚いものが大量に排出されている。その有害物質はどこに行くのか、アメリカの生物学者のレイチェル・カーソンの「沈黙の春」で警告されて以来、人間はその問題を考えていたが、未だに、地球は絶対だ。汚れもきっとどっかで分解される。そうならないなら、科学の力で例えば「空気清掃機」を作ってしまえば、なんとかなるさ。と思っている人達がいる。それが今では「もうすぐ国全体が沈んでしまう」などという危機にさらされてる国もあるのだ。世界中の国が汚いものを科学の力や、地球を過信してしまった「ツケ」である。
 確かに科学の発展と共に私たちの生活水準が大きく上がったことは否めない。しかし「美味しいものはいつか飽きるけど、不味いものはいつか慣れる」という名言があるように、科学技術に頼らない生活をすることによって苦しいこともあるかもしれない。しかしきっといつかは私のクーラーの例のように慣れる時が来るはずだ。

   講評   jun

 60分で1000字を超える作品となりました。書くスピードがずいぶん速くなったね。集中力がアップせいかな。
 結びの段落がやや短いものの二つの理由はバランスよく書いていくことができました。人工的なものに惑わされず、自然の環境に適応する力は本来人間に備わっていたはずですね。今年の夏、クーラーの効かない教室で勉強したうっちー君は、人間本来の力を少し取り戻したのではないかな。(笑)二つ目の理由もデータ実例や読書実例を挙げながら書いたところがいいですよ。ただ、データ実例は具体的な数字を挙げた方がよいでしょう。結びは、反対意見への理解、名言の引用共によくできています。名言の引用をした後の部分はもう一工夫。「……という名言があるように、科学技術に頼らない生活をすることによる苦しさにも慣れるときが来る。」などとしたらどうかな。
                                

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