国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の兄   ポッター

私の兄
                       ポッター    
 私の兄は、中学二年の十四歳。東京大学教育学部付属中等教育学校に通っている。勉強好き、遊び好きの変わり者である
 この兄は受験中(試験勉強中)、私がうるさくしていると、
「うるさい!静かにしろ!!」
とどなりたて、顔も鬼のように怖いのに、試験が終わるとたちまち別人に変わる。たとえば試験に合格したときなんかは、顔中に満面な笑みを浮かべ、私の所にスキップをしながらやって来た。
 兄は私にけんかを売られると、必ず爪を立ててくすぐってくる。それがけんかの原因になってしまう(一日五回ほどはけんかをしていると思う‥‥)。けれど私達はことわざ通り、“けんかをするほど仲が良い”に、あてはまっているのである。(私達はけんかたくさんしているから、仲が良いのだろうか?)
 このように、兄は喜怒哀楽の激しい性格であり、気分のいいときには良いときの、気分の悪いときには悪いときで、それなりの感情を表に出す良い人だ。
 私の兄には二つ、良いところがある。一つ目は足が速いということだ。兄は長距離派であり、大会では三位以下は取ったことがない、かなりのマラソン好きだ。土日も毎朝欠かさずにマラソンに行っていて、筋肉もものすごく固い、スポーツマンである。私は兄の走りを手本にして、さらに兄の上へ行くことを目指している。
 兄のもう一つの良いところは、優しいところである。新しく出たマンガを自腹で買ってくれたり、マラソンに連れて行ってくれたり。時にはこんなに優しい兄はいないと思うほどだ。
 しかし、こんな兄でも弱点はある。母にくすぐられることだ。兄が母にいたずらをすると、母はいつも兄の脇腹をくすぐる。実は、そこが兄の弱点なのだ。
 こんなにもおもしろい兄だが先ほども言ったように、怒るときは鬼のように(鬼以上に)怖い。まるで兄に向けて打った雷を、倍にして返されたようなものである。(しかし、こちらの方が強かった場合は別だが‥‥)
 けれど友達づきあいは良い方で、毎日パソコンに向かっては陸部(陸上部)の友達や先パイにメールを打っている。女子の友達もいるほどだ。
 この兄、一応私の目標だが、ライバルでもある。
 ライバルとは、縄跳びのライバルだ。私はハヤブサ、二重とび、後ろ二重とび、後ろハヤブサの、神技四発ができる。兄は二重とび、ハヤブサ、さらに三重とびと、神技二発、超神技が一発できる。この点でライバル同士なのだ。あなたなら、どちらが上だと思うだろうか?
 兄は勉強能力も優れているが、スポーツ能力も人一倍優れているのである。
兄は私よりなんでもできる。ピアノ、スポーツ、勉強、遊び。けれど兄にもできないことはある。手先があまり器用でないところである。兄は細かい作業が苦手なのだ。しかし、私が教えたところ、今は少し出来るようになってきている。逆に私が出来なくて兄に出来ることであれば、私が兄に教えてもらう。
 私は兄から、優しさと、学力と、スポーツ能力と、いろいろなたくさんのものを兄から譲り受けた。私も出来れば少しずつ、兄に足りないものを上げる。私は兄を、世界で一番尊敬しているから、兄を大切に、大事にしていきたい。
そんなふうに思っている。

   講評   inoko

ポッターさん、こんにちは。尊敬するお兄さんへのおもいがあふれる作文ですね。お互いに影響し合う理想的な兄妹ですね。何事にも前向きなお二人のような息子や娘がいたら、さぞ心強うことでしょう。明るく仲のいい宮松家の様子がうかがわれました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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