国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「縁の下の力持ち」達   うっちー

 イギリスの生んだ偉大な生物学者チャールズ・ダーウィンは、生態系にミミズが生存することで有機土壌を形成する事により、「自然の経済」に大きな貢献をしていると言う事を考えた。土の中には数千万から数億という数えきれない単細胞生物やカビが棲息していて、互いに複雑な関係を保っている。ミミズの場合は、人間の目に見える生態系だが、単細胞生物やカビの生態系は、まだ研究し尽くされてはいない。ミミズや、小さな生物の死が土の死につながってしまう。私は生態系に限らず、どんなものでも、「縁の下の力持ち」的な存在があることを忘れてはいけないと思う。その理由は2つある
 1つ目の理由は、「縁の下の力持ち」的な存在なものや人を評価して誉める事によってその人達のやる気がぐんと上がるからだ。悪い例だが、第二次世界大戦前などでは、子供をたくさん産んだ家庭(主に地方の大農家)は評価されていた。「お国のため。お国のため。」と言われて評価されると気持ちが良く、周囲に誇れるし、またがんばって評価されてやる!と言う思いにもなれる。またお互いにも競争材料ができる。戦争を前に、国は一人でも沢山の兵隊が必要だった。その兵力を支えた農家はまさに「縁の下の力持ち」的な存在であり、このような事を繰り返すうちに国民にも自信が出てきて、全員が一丸となり、戦争に突っ走ってしまった。
 2つ目の理由は、どんなに小さくとも、その存在を忘れる事によって大きなしっぺ返しが返ってくると思うからだ。第一、今、全国の小・中学校などで流行っている「給食を堆肥に!」などの取り組みは、「日本の年間ゴミ排出量は5020万トン。東京ドーム135杯分。」と言うデータから、学校が考えたものだ。しかし、微生物の働きが認められて、全国的に評価され始めたのは、ごく最近の事だ。例えこのころになって、地球が生ゴミの星と化していても、微生物の働きが発見されていなかったらきっと何も対策は立てられなかっただろう。そう考えると微生物とそれらの働きをみんなが評価するきっかけを与えてくれた人に感謝したい。
 確かに昔からの「縁の下の力持ち」は次の人達にとって邪魔な人・物なのかもしれない。近い将来には、ミミズの働きができる高性能な機械が開発されるのかもしれない。しかしそれはあくまでも次の世代での話だ。「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。」と言う名言のように今の世代は、今の「縁の下の力持ち」を守り、次の世代に受け渡すのだ。例えいらないと断られても、完璧な代わりの手段ができるまでは今の「縁の下の力持ち」をしっかりと守り、代わりの手段ができ無いのであらば、さらに次に世代に、受け渡すように指導するのが役目だろう。


   講評   jun


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