創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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怪しい洗濯機 ラブリー
怪しい洗濯機
「ガガガガガ〜」
私の家には、古いものがたくさんある。もう10年以上前の物もあるし、30年以上前の物もある。しかし、今でも大事にしているのだ。
そのうちの一つに、洗濯機がある。今のように乾燥機も付いていないし、本当に古い。洗濯をしていると、洗面所から怪しい音が響いてくる。
「ガガガガガ〜」
「うわ〜!」
思わず叫びたくなるようなうるさく、いつ壊れてもおかしくないような洗濯機だ。側に行くと、話している声もまともに聞こえないし、なんだか小刻みにゆれているし、いかにも古そうなのだ。だからいい加減買いかえたほうがいいとも思うが、それでも10年以上も大事に使われていたのだから、いいと思う。いつまでもつか分からないが、それまで大事に使っていければいいと思う。
そして、30年以上残っている物は、母が子供のころ使っていたおもちゃだ。今はさすがに使わないが、大事に残っている物もある。そのおもちゃを、幼稚園のころはよく使って遊んでいた。おもちゃの箱はもうぼろぼろになっていて、壊れているところも多々ある。それでも、私はそのおもちゃでよく遊んでいたのだ。
中でも一番古そうなのは、『スロットマシーン』だ。おもちゃのコインを入れてスロットのようにバーをひき、出た記号にそってそのコインが出てくるのだ。
もうかなり古いので、そのコインが出なかったり、つまったりしている。でも、この『スロットマシーン』で、とても楽しく遊べたと思う。今でも写真に残っているのだが、幼稚園のころ男子の友達が私の家に来たとき、その友達は楽しそうにこの『スロットマシーン』で遊んでいた。
また、私の家にあるものではないが、学校にあるテレビはとっても古い。なぜなら、今のようにボタンで音量を調節するのではなく、ねじをひねってするのだ。しかも、私の教室のテレビは、何か調節するボタンのカバーがとれている。だから、今テープで止めている状態だ。校内のテレビ放送の時しかつけないが、見るたびに新しいものを買ってあげたくなるようなそんなテレビなのだ。
人間にとって古い物とは、今ではあまり見られない特別な物だ。もう古くなって不便なこともある。それでも大事に使えればいいと思う。今、常に新しいものが出ている。テレビだってビデオデッキだって、高機能の物が続々と発売される。そんな中で、新しいものに振り回されずに大事に使うことは、資源にだっていい。新しいものを買って、古いものを捨てる不法投棄をする人が増えている。そんなことをするのなら、古い物を大事に使っていたほうが絶対にいい。洗濯機は、今でも怪しい音をたてながら私達の洋服をきれいに洗ってくれている。(書き出しの結び)
講評 nara
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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