創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2569 今日2226 合計4839
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   怪しい洗濯機   ラブリー

怪しい洗濯機
 「ガガガガガ〜」
私の家には、古いものがたくさんある。もう10年以上前の物もあるし、30年以上前の物もある。しかし、今でも大事にしているのだ。
 そのうちの一つに、洗濯機がある。今のように乾燥機も付いていないし、本当に古い。洗濯をしていると、洗面所から怪しい音が響いてくる。
「ガガガガガ〜」
「うわ〜!」
思わず叫びたくなるようなうるさく、いつ壊れてもおかしくないような洗濯機だ。側に行くと、話している声もまともに聞こえないし、なんだか小刻みにゆれているし、いかにも古そうなのだ。だからいい加減買いかえたほうがいいとも思うが、それでも10年以上も大事に使われていたのだから、いいと思う。いつまでもつか分からないが、それまで大事に使っていければいいと思う。
 そして、30年以上残っている物は、母が子供のころ使っていたおもちゃだ。今はさすがに使わないが、大事に残っている物もある。そのおもちゃを、幼稚園のころはよく使って遊んでいた。おもちゃの箱はもうぼろぼろになっていて、壊れているところも多々ある。それでも、私はそのおもちゃでよく遊んでいたのだ。
 中でも一番古そうなのは、『スロットマシーン』だ。おもちゃのコインを入れてスロットのようにバーをひき、出た記号にそってそのコインが出てくるのだ。
 もうかなり古いので、そのコインが出なかったり、つまったりしている。でも、この『スロットマシーン』で、とても楽しく遊べたと思う。今でも写真に残っているのだが、幼稚園のころ男子の友達が私の家に来たとき、その友達は楽しそうにこの『スロットマシーン』で遊んでいた。
 また、私の家にあるものではないが、学校にあるテレビはとっても古い。なぜなら、今のようにボタンで音量を調節するのではなく、ねじをひねってするのだ。しかも、私の教室のテレビは、何か調節するボタンのカバーがとれている。だから、今テープで止めている状態だ。校内のテレビ放送の時しかつけないが、見るたびに新しいものを買ってあげたくなるようなそんなテレビなのだ。
 人間にとって古い物とは、今ではあまり見られない特別な物だ。もう古くなって不便なこともある。それでも大事に使えればいいと思う。今、常に新しいものが出ている。テレビだってビデオデッキだって、高機能の物が続々と発売される。そんな中で、新しいものに振り回されずに大事に使うことは、資源にだっていい。新しいものを買って、古いものを捨てる不法投棄をする人が増えている。そんなことをするのなら、古い物を大事に使っていたほうが絶対にいい。洗濯機は、今でも怪しい音をたてながら私達の洋服をきれいに洗ってくれている。(書き出しの結び)

   講評   nara


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)