低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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健康 はせぽくん
健康管理をされていた人たちと、何も健康管理をされていなかった人を15年間観察したところ、健康管理をされなかった方が、病気をしにくかった。
つまり、人に管理されていたことで、適応力が無くなっていたのだ。
私達の場合、本能に対する感度が鈍っている。自然界に生きる動物は、医者が診てはくれないから、自分で自分の体に気をつけていなければならないのに、私達の場合は、小さいときは誰かほかの人が、そして大きくなっても医者にかかったりする。
しかし、何も健康管理をしなければ、すぐに体調を崩す、と思うかも知れない。確かに、ある程度の健康の管理は必要であるという意見である。ほかの人が見ていないと、自分では自分の体のことは分からない、他の専門的な知識がある人に管理してもらうべきだ、と。
それに対して、健康管理など人には何もいらない、と言う意見もある。つまり、人は自分で適応能力を付けていくから、いらない、と。
この二つの意見があるが、大切なのは、健康管理をされたりされなかったりするがわ、つまりその人自身である。自分でちゃんと食べ物を考えたり、量を考えたりすることなどで、適応能力は付いていくものだと僕は思う。
講評 huzi
長文にある話は、「フィンランド症候群」としてよく知られています。 21世紀の今、同じ調査をするとどのような結果が出るでしょうね。
人間は、本能的に健康を管理する力があるのに、人為的に健康のためにあれこれ手を加えようとしますね。アメリカ人の健康にこだわる姿勢を皮肉るジョーク、「健康のためなら死んでもいい」は、聞いたことがあるかな?
今回は、字数があまり伸びなかったね。
原因は、実例の部分にありそうだね。まずは、体験実例を探してみよう。たとえば、体が疲れを感じると、自然に眠くなったり、風邪をひきかけたときに、あたたかい飲み物がほしくなったりといった「本能」に近い健康管理を自分の体験の中で探してごらん。
それができれば、今度は、【長文実例】または【昔話の実例】。 「人は自分で適応能力をつけていく」を説明するのにふさわしい昔話は……『三年寝太郎』が使えるかな。 何もせずにグウグウ寝てばかりいた寝太郎は、最後にどうなったでしょうか。
総合化の流れをつかんだ書きかたができていますね。 【反対意見理解】には、「確かに」というキーワードを用いておくと、意見の組み立てがはっきりしますよ。
(例)「確かに、健康管理が必要な場合もあるが、動物的感覚を忘れてもいけない。 しかし、大切なのは……」
私達→私たち (一般的に、“たち”は、ひらがなを用います。 ※「友達」を除く)
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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