創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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真似事 ルフィ
日本人のキャッチアップの速さは戦後の例を見てもわかる通りすばらしいものがある。それは何も最近のことではなく、鉄砲の普及のときなどにも発揮されていた。にもかかわらず、欧米人に物真似上手といわれて日本人はこの能力にコンプレックスを抱いてしまった。しかし、真似て技術を身につけることは独創の土台である。だから、私はこの真似るという能力に自信を持って生きたいと思う。
そのためにはよい手本を探さなければならない。非常に単純な例をとって言えば、勉強をするときも内容が間違っている参考書を使っては学力が伸びるどころか下がってしまう。さすがに間違っているものはないとしても、はるかに効率がよいという参考書はいくらでも売っている。勉強とは、人の考えたことを真似、会得し、それから独自の学派を作り上げていくものである。まさに先ほど書いたものと同じではないか。
また、そのためには現代の個性重視の学校教育も変えていかなくてはならない。鎌倉幕府を開いたのが源氏(源頼朝)だということはあまりにも有名だが、その幕府の将軍は3代でいなくなってしまった。なぜか?それを私は、跡取りがどうしようもなかったというのももちろんあるが(笑)父親が築いた方法を守らなかったからだと思う。もちろん真偽のほどは分からないが。しかし、後に御成敗式目というこれまでの慣習を法令化したものが制定されたというほどだから、やはりそうだったのだろう。
確かに真似をするだけでは進歩はない。だから再三言っている。真似は独創の土台だと。「待てば海路の日よりあり」という名言のように、辛抱の期間が人間には必要なのだ。最近の若者はつらいこと、苦しいことから逃げ出しやすいという。私もそのようなひとりに見られているのだろうか。だとしたら、それがどうしても解せないから、つらいことではあるが、勉強という私にできる真似事を、続けて行きたいと思う。
講評 kira
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