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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔からのもの   かず

 「ゴサゴサ、ゴサゴサ」
と私はホコリだらけになりながら何かを探す。私は岩手県に住んでいる祖父と祖母の家に行ったとき、いつも決まって使われていない部屋に入る。使われていない部屋は4部屋ほどある。私はいろいろなものをあさって何かとってくる。例えば、母が小学生の頃のノートをとってくる。私はノートを見てブツブツ忠告をする。今年もいろいろあさっていたらお金が出てきた。私は、「も・・・もしやすごいものでは!!」と思ったが、今の10円や1円しか、はいっていなかった。が、よく見てみると「5銭」と書いてあった。裏には「本日大」と反対で書いてあった。私は、「これぞ昔のお金だあー」と大富豪のようだった。祖母に聞いたら、
「あげるよ。」
とあっさりと言った。私はこれをきっかけに昔のお金に興味を持った。祖父に私は何度も、
「他に昔のお金ない?」
と聞いた。最初は祖父も祖母も忙しくて、
「無いなーァ。」
と言っていたが、私がしつこすぎてついに探してくれた。あったのは折り目の無いお札だった。昔の500円札と1000円札だった。私には500円札をくれた。私は大事に保管しておいた。私は、物置小屋のほうの2階にある物置状態で汚い所にいった。そこに昔のお金があるかと思ったからだ。私は靴のまま入った。新聞紙の束があり少し見てみた。なんと、昭和40年くらいの新聞だった。私にとってはすごく昔だ。新聞の束をすべて持ち上げてどかしたら、そ・そこにはつぶれたねずみのミイラがあった。私は驚いたが、昔のお金をまた探した。しかし汚すぎて物をどかしたり出来なかったので諦めた。そして東京に帰って父に、
「ねー、昔のお金持っている?」
と諦めかけていたが一応聞いた。そしたら父は子どものころに集めていてその量は結構多いと聞いていた。その昔のお金は今山口県の祖父と祖母が持っているらしい。もしあったらもらえると言っていた。しかしいつもらえばよいのかと思っていたら、運良くそろそろ来る事になった。私は電話で、
「昔のお金、あったら持ってきてね。」
と言った。
 そして祖父が来て早速昔のお金を出してもらった。その時の私はまるでテレビなどで出て来るダイヤなどを見て、
「まあー、きれい!!」
と言っている人の顔のようだった。お金の貨幣は100枚ほどあった。紙幣20枚ほどあった。中でも江戸時代のお金もあった。例えば天保通貨や一分銀だ。一分銀はよく時代劇などでも出て来る。私は江戸時代の人が実際に使っていたお金を見ているとなんだかすごいことだなと思う。また、江戸時代に出来たなら戦争などを乗り越えて来ているのでその間どうやって乗り越えたのかが知りたい。あとオリンピックの記念メダルをたくさんもらった。そのメダル一つ一つ苦労して集めたらしい。私はお礼に卓球ボールに愛ちゃんのサインボールをあげた。もっと御礼をしなければいけなかったけれど、なかなかなくてなんだか悪かった。祖父には、
「カズがもらっていなかったら、他の人にあげていたかも。」
と言われて、私は「もらっといて良かったと思った。」と思った。それから私は夜寝る時にいつもお金を見てから寝るようになった。
 私は昔のお金などには反対に文字が書いてある事がわかった。祖母に聞いたら、
「あげるよ。」
とあっさりと(書き出しの結び)言ってくれたが、今から見たら祖父や祖母が使っていた昔のお金は古いが、祖父や祖母にとっては普通なのかもしれない。だからあっさりとくれたのかなと思った。私は昔のお金を触ったり見たりするだけで楽しい。もし江戸時代のお金だったら商人が触ったりしていたのかと思う。また、戦争の頃のお金ならば大事に大事に使われたのかと思う。そう考えると良いと思う。私が年をとったら信頼できる人にあげたい。そうやってつながっていけば、将来がとても楽しみだ。

   講評   nara

 ヨッシャー!(気合入りすぎ?) ついさけびたくなるような、字数と時間だね。この字数を90分で仕上げられるようになったということは、かず君もステップアップしたね。一時期は時間がかかってたいへんだったけれど、そこを抜けたようだ。これからますます楽しみだなぁ。
 最近のかず君の作文は、しっかりした主題と、細かなところのユーモアがうまく噛み合っていていい感じ。自分らしく書くという感覚が実感できているように思えるよ。今回も、あちらこちらで笑いが出てしまうね。ミイラ化したねずみ、ダイヤを見て目を輝かす人……クスッと笑いがこぼれるよ。
 社会の教科書や参考書に出てくるような、古い古いお金、それを実際に手にしてみると、思いがけない発見があるね。「本日大」というのは、何かと思ったら「大日本」の昔の表記だ。横書きの書き方も今とは反対だし、「大日本帝国」と言っていた時代が、リアルに感じられるような気がしてきたのではないかな。
 貨幣経済が浸透してからは、お金が世の中をぐるぐると回っていたわけだ。あるときは、大富豪が持っていたかもしれないし、あるときは、そのお金でその日の食事をまかなって命を永らえた人がいるかもしれない。お金と人の生活は、深く関わっているからね。そのお金が、今、自分の目の前にあるということは、少し大げさに言えば「歴史の中に自分が存在している」ということでもあるのかもしれないよ。こういうことにワクワクできる、その気持ちを大切にするといい。まとめもいいね。「つながっていく」というのは、歴史の大きな考え方だ。
 そしたら父は → そうしたら父は
 「そしたら」は話し言葉だね。作文では、会話文以外は書き言葉を使おう。

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 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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