創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勝って兜の緒を締める   ほり内

 僧侶という仕事は宗教を信じている人々にとって、尊敬の念を持って接される仕事だと思う。僧侶が宗教の話をして、それを聞いている観衆が尊敬の念を抱いて見る。そして、だんだん評判が良くなり、少しづつ気が大きくなる。人間なら誰しもそうなる。そして、僧侶の初心は自らの在りかたに決着をつけようとする覚悟あってのことであるはずなのに、気が大きくなってしまうと初心を忘れてしまう。
 だから私はおよそ人間として成長するためには、絶えず現在の自分の生き方を恥じることが必要であると思う。
 そのための方法は、自己満足をしないことだ。自己満足をすると本当はそこではとまってはいけないはずなのに、とまってしばらく休憩するようなこともある。私も、高校入試が終わった瞬間、勉強をすることを完璧にストップしてしまった。(笑)それで、今、高校生になり、非常に苦労している。高校入試が終わっても、そこそこ勉強をしておくべきだったと反省している。(体験)「勝って兜の緒を締める」という諺があるが、まさにそのとおりである。
 また、井の中の蛙にならないように、常に外部との接触ができる仕組みを作るべきだ。昔、鎖国をしていた国、例えば、江戸時代の日本、中国の清朝などは、あまり、外国とも接触していないので、自分が一番ではないかと勝手に自己満足をしていたところがあり、結果的に、明治維新により、幕府が倒れてしまったり、辛亥革命で、中華民国が誕生したりする。昔、漢の国はシルクロードを通じて、ローマ帝国とつながっていたので、今の国の姿に自己満足せずに、漢とローマ帝国は刺激しあって、良い国を作ろうとしていたのかもしれない。(歴史)
 確かに、人間には生き抜きも必要だ。そのほうが、人間として楽だと思えるようになるからだ。しかし、人は、けっして楽をして成長するのではなく、苦しいと思うことで成長するものなのであると私は思う。

   講評   jun

 「絶えず現在の自分の生き方を恥じることが必要である」とは厳しい意見ですが、そのくらい謙虚な気持ちでいることは大切なことかもしれないね。
 一つ目の方法の中で挙げられている実例は多くの人が経験していることではないかと思います。大きな目的を達成した後、それまでと同じ気持ちを持ち続けることはむずかしいよね。
 二つ目の方法には、歴史実例を挙げることができました。ほり内君の歴史実例は、安心して読めます。(笑)
 結びの自作名言も自然な形で入れることができたね。人間は、自分に満足し、楽な道を選ぶことでは成長しません。さらに上を上を目指して精進することが人間を成長させるのですね。

▲「少しづつ」→「少しずつ」
                                

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