国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物真似の大切さ   REI

 昔の日本の工業製品といったら、欧米と対抗出来るのは価格だけで、技術面ではかなり劣っていた。しかし驚異的な速さで欧米を追い越し、今では世界のトップの座に躍り出ている。まず第一にもの真似をしたことに始まる。日本にはない高度な技術に対して、素直に受け入れそれを真似し、成長する。真似るということは、学ぶということだ。という考えがもともと日本人にはあったため、積極的に取り入れてきた。だが欧米からは、ただの物真似上手というマイナスの要素だけが言われ、最近ではコンプレックスに感じている日本人も多い。だが、物真似があってこそ独創性は生まれてくるものだから、むしろそれを誇りとするべきだと思う。
 私は体育で鉄棒をやっているのだが、小学校の時はなんなくできた逆上がりが、今やってみると全く出来なくなっていた。逆上がりぐらいなんで出来ないんだと自分が情けなくなる。出来る人のやり方を見て研究し、もっと腕をまげて上体を鉄棒に近づけてなど、頭の中では理解しているものの、やってみるとお尻が上にあがってこない。すでに逆上がりが出来る人は、空中前転や独自で考えた技を練習している。まるで自分が豚になったかのようで、必死に鉄棒にぶらさがっている姿も醜くて嫌になる。だが、まずは逆上がりを極めることが一番の目標だ。それが出来るようになって初めて、独自の技を磨けばいいのだ。
 今では欠かせないものとなっている飛行機。これを一番最初に発明したのがライト兄弟である。まだ世界に飛行機がなかった頃、誰もが空を飛びたいという望みを抱いていた。共同で自転車店を営むかたわら、複葉機により、世界初の動力飛行に成功したのだ。(伝記)もちろん最初からこの案を思い付いたわけではない。初めは、背中に羽のようなものをつけて、屋根の上から飛んでみたりと多くの失敗を経験してきた。その経験を無駄にせず、それを生かして皆の希望を実現したのだ。
 カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない。という名言がある。物真似をする事に対して、コンプレックスを抱くのはそれを表面的にしかみていない。奥深く見てみると、独創性を生み出すには、まず物真似をすることに始まる。それを徹底してこなすことによって、前へと進むことが出来るのだ。それを欧米も、日本の素直に受け止める姿勢を大事にして、真似ることは学ぶことの最も基礎におかれている大切なものだという考えにあらためるべきだ。

   講評   sumomo

さかあがりの練習は、その後どうですか?何をかくそう私はさかあがりができません。小学生の時にうまい友達の真似をしていっしょうけんめい練習した(つもり)のに、結局できるようにはならなかったのです。その時の物まねは失敗に終わりましたが、その後全然泳げなかったのを一念発起して練習をはじめたときには物まね作戦がばっちり効を奏しました。プールにでかけてうまい人の真似をひたすらしてみたのです。時間はかかりましたが、クロールなら1キロくらいは泳げるようになりました。物まねでも基本をしっかりおさえておけば、それが自分のものとなりその上に「私ならでは」のワザができるようになればしめたものですね。作文でもそれはきっと同じことでしょう。だからこそ本を読むこと、音読をすすめているのです。自分の体験をもう少し物まねという言葉と関連させることができればと思いますが、今回も伝記やことわざの引用がとても効果的ですね。作文全体がとてもしまったものなっています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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