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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時代の鏡   れもん

 「ねえ、何で私の名前を○○にしたの。」
私は最近、名前の由来やその漢字の意味などに興味を持ち、よくこう聞くようになった。
 私の名前は○○○○だ。母から聞いた話では、本当は「りほ」という名前にしたかったのだが、名前の本を見たらどうも名字との画数が悪かったらしく、急遽、名字との画数の良かった○○という名前にしたらしい。でも、本当のことをいうと、最後に「子」のつく名前はあまりつけたくなかったそうだ。でも、絢という漢字が気に入っているらしい。この字には、美しい織物の模様という意味がある。
 六年生になってから、社会で歴史を習ってたくさんの人の名前が出てきた。考えてみると、歴史上の人物の名前は、親と同じ漢字が付けられていることが多いような気がする。歴史上の人物で多い名前の漢字は「信」「長」「家」などが多いようだ。最近でも、「信」がついた名前をよく聞くことがある。やはり「信」つまり、「信じる」などという意味の漢字は「信じるものは救われる」という名言があるように、日本人が大切にしてきたものなのかな、と思う。
 人気のある名前の順位を歴史的にみてみると、その年の様子や社会が大切にしていることがまるで鏡のようによく分かり、なるほどと思わせるような名前が多い。例えば、昭和五十四年から昭和六十一年までトップの「大輔」は、ちょうどそのころ早稲田実業のピッチャーとして、甲子園を沸かせていた荒木大輔さんの影響があることがわかる。また、平成七年から上位に入っている拓哉という名前は、絶大な人気の木村拓哉さんの影響はあるのではないだろうか。それに、最近ユニークな「未来」「明日香」「美優」などの名前が増え、最後に子のつく名前は「菜々子」しか上位に入っていないのも、今の時代の人好みを反映しているような気がする。
 名前は、その時代の背景や親や社会の願いの入った大切なものだと思う。ある本に「テストにかいてある点数よりもその横にかいてある自分の名前の方が大切だ」と書いてあった。人間にとって名前とは、親の願いのこもった自分だけの一番大切なものなのではないか、と思う。私も「○○」という名前を大切にしていきたい。

   講評   nara

細かなデータの紹介はばっさり削ったのだね。これはこれで、テンポのいい作文になっている。前月の分にさかのぼって、しっかり取り組めたね。感心、感心。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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