国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   予定に縛られることなかれ   うのた

「ああすれば、こうなる」型の社会のでは、確定的な予定を拘束されたときに現在という。一方未来とは本来、何が起こるかわからない時間のことを指す。しかしそう考えると現代人の時間は全て現在化している。という文章から、真の未来を持ち続ける事が大切であると私なりの二つの理由で解釈した。
第一の理由は、予定を立て、その予定を絶対そうなるものと確信すればするほど、予定が外れたときの対処ができなくなるという人間の性である。私の過去の例として、運動会の日に大失敗をした事を挙げる。当日は大雨で、私はてっきり中止だと込み普通どおりに学校に登校してしまった。しかし学校へ着いて、なんと土砂降りの雨の中で運動会をやっていたのだった。これは、大雨が降っている事によって運動会の中止を予定化してしまったのである。もし私があの日、万が一を考えて友人に電話してみればそれで良かった事だった。更に言えば、教科書も運動着も持っていけば済んだ事だった。このように、未来を幅狭く予定化し過ぎない方が良い事がわかる。ある程度未来に幅を持たせた方が良いのではないだろうか。
理由として第二に、予定された現在から漠然と描く未来に変えることで自分を縛っているものから開放されるからである。親が女の子に望む職業(1997年)というデータがあり、1位教師、2位看護婦、3位保育士とある。親の約3割がこのように模範的な望みを娘に対し持っている。多分本人が将来成功するためだと私は考えているが、一方、本人は自分が描いている漠然とした未来を打ち消されてしまう。そうなると未来を築いていくはずのものが、予定に従って生きるしかなくなってしまう。真の未来は予定ではないのだから、予定と言う束縛から解放された方が良いのではないだろうか。
確かにこれからのことを予定することは現代人にとってごく日常的の事であり、それでいいものだと思う。だが、現代人はその予定をギッシリと詰め込みすぎているのではないだろうか。予定は狂う事があるし、予定はその人を束縛もする。とにかく予定によって現在を構成している我々現代人。そのような我々には、現在を時の流れのあるただ一点の瞬間とし、漠然としたまだハッキリしない、予定されていない未来を見ることが重要となってくるのではないか。未来を予測する最も確実な方法は、未来を創造することである、という名言がある。未来を「予定」するのではなく「創造」しながら生活を送る事も重要だと思う。

   講評   sugi

 私たち現代人にとって、身につまされる内容だったね。すばらしい清書になりました!
 12.1週は進級テストです。しっかり準備をしておいてくださいね。


中止だと込み → 中止だと思い込み
予定と言う → 予定という
※あとから編集することもできます。見直しを忘れずにね。

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