創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   futer   たこ焼き


 「未来」には、二つの意味があることをご存じだろうか。まず、一つ目は予定している未来。そして、二つ目が予定されていない未来である。例えば、どの大学に入り、どの職業につくという未来は一つ目の予定されている未来。宝くじがあたるということは、二つ目の予定されていない未来である。(笑)
 では、私たちはよく文集の題等に「未来に向かって」と記す人もいるが、私たちは主に未来ということをどのように捕らえているのだろうか。
 始めに、辞書で調べてみると「現在のあとにくる、時。将来。後生」と証されていた。私たちは、未来という感覚は将来と考えていることが多いだろう。しかし、現在は未来ばかりを気にし、今を生きることを忘れつつあるのではないか。
 私の体験話だと、小学校低学年の頃から塾に行っていたAさんは、学校でも「塾」の話ばかりで、「偏差値が〜」「○●学校合格するぞ〜!!」(笑)等と、未来の受験のことばかりで現在を生きてはいなかったと思う。理由は、塾に行くと未来のことを考えるので、このように今を生きることができなかったのだと思う。
 では、未来の予定が入っていなかったなら、勉強はやらないのだろうか。
 「これを覚えると、将来役立つよ〜」等といわれて教えられた勉強。将来はいつまであるかわからないけれど、未来のためにやらされるより、今の自分のために勉強はやったほうがいいと思う。ちなみに、中国では勉強と書くと「無理やり」という意味になるそうだ。日本の読み方より中国の読み方のほうが、正しいかも知れない。(笑)
 「Back to the futer」という映画を知っているだろう。主人公がタイムマシンにより過去と未来を旅して、自分の親の若い頃の姿や自分の将来の姿を見ることになるが、未来を知りすぎると今を生きる価値がなくなるということで、最後はタイムマシンを壊すという話である。タイムマシンは、他の話でもよくでてくる言葉だが、タイムマシンの欠点は将来の自分を知りすぎて、今を生きられなくなるということだ。なので、この話のようにタイムマシンというものは発明しない方がよいとされているが、私は歴史の謎を解くには危険なことだけど必要かなと少し思う。(しかし、光より速い物体が発見されない限りタイムマシンの発明は無理であると言われている)
 確かに未来のことは、誰もわからない。予定は入れることができるが、それを必ず実行するとは言えない。未来を言葉で表すには少し難しいかも知れない。(笑)長文に載っていた「考える人」の著者養老さんの考えはとても素晴らしいと思うし、モモを書いたミヒャエル・エンデも素晴らしいと思う。私は、モモの本を借りたことはあるが、忙しくて読めなかったので、また借りて読もうと思う。

   講評   nara

 ん? 「futer」は「future」だね。キーワードだから、ミスは厳禁(笑)。「勉強」は「勉め強いる」だものなぁ。強いられないとやらないということ!? ここは、インパクトのあるスパイスになっているね。
 「今を生きる」ということは、現代においてはなかなか難しいのかもしれないね。しかし、逆に現代だからこそ、今を生きることが必要なのかもしれない。それはなぜか? 一昔前であれば、「予定された未来」が実現するという可能性がかなり高かった。だからこそ「ああすればこうなる」式の発想で行動を決めていくことができたのだね。しかし、現実には「ああしたのにこいうならない」ということがたくさん起きているでしょ。ここには後悔しか残らない。「今を生きている」という実感と自信があればこそ、予測し得ない未来がやってきたときにも、何をすべきかが判断できるのではないか・またその判断を元に取るべき行動を起こせるのではないか、ということだね。
 「Back to the future」はいい題材だ。これがアメリカ映画であるということも、興味深いね。もしかしたら、アメリカは日本よりも早く「ああすればこうなる」という考えで邁進し、その限界に気づいた……だから、この映画が生まれたと考えるのは深読みしすぎかな。
 この冬休み、『モモ』を読めるといいね。忙しいみたいだけれど、ぜひ時間を作って読んでおこう。

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