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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人は二足歩行で   あしも

人は二足歩行で
 人間は強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。そして、最近では事故や病気で死ぬことさえ最小限に抑えられ、現にわが国などは、平均寿命において世界一の数字を誇っている。だから自分より強くて早い相手に狩られることはそのまま極端な不幸であるという単純な認識にこりかたまってしまっている。人間以外の動物にとって死とは、衰弱した精神が描く単純で強烈な恐怖の源ではない。われわれの精神は死という言葉を聞いただけで毛を逆立てる。動物たちは愚かだから悩みがないというのは間違いだ。動物たちはお互いに大きな知恵を共有することで固体のエゴを制限し、そこにちゃんと安心立命を見出している。(要約)
 人間とはもともと動物の中の一つだった。だから、人間も狩ることはもちろん、狩られることもあったのだ。小学校の時に担任の先生がこんな話をしてくれたことがある。『昔、今でいう人間というものは猿の出来損ないでした。それで、みんなはそれを除け者にしていたのです。除け者にされている間にその猿の出来損ないは、どんどん進歩し発達していったのです。それが今の人間なのです。』私は、これを聞いた時に、
「『大器晩成』そのものだなぁ。」
と思った。(名言の引用)(複数の理由Ⅰ)
 私は、夜寝る前に『死』について考える時がある。まるで幽霊を見ているかのように怖くて、でも叫んで済むような怖さじゃなくて、冷たい恐ろしさ…つまり、それが『死』への恐怖なのだ。(たとえ)(複数の理由Ⅱ)しかし、日本は平均寿命において世界一の数字を誇っている。男性が77.01歳で女性が83.59歳だ。(データ実例)それなのに、まだ13歳の私が『死』に怯えているなんて何ともおかしいことだろう。
 死ぬことが減ったということは、『死』というものが身近になくなったことで、それはそれで、よいと思う。(反対意見への理解)
 人間には、いずれ死が来ることを深く自覚し、それゆえに充実した日々を送るというような生き方が一番適切だと思う。

   講評   yuri

◆友葵ちゃん、こんにちは。

う〜ん、残念! また字数が足りなかったね……。●の項目は完璧にできているのに残念だなぁ。作文自体は、とてもよくまとまった、分かりやすい作文です。「大器晩成」という言葉も使えているし、平均寿命のデータもうまく引用できている。「13歳の私が『死』に怯えている」ことのおかしさも、上手に表現できているよ。

最後の段落で(反対意見への理解)を、もう少し詳しく書くと字数が増えたんじゃないかな?「死」が身近になくなったということは、安全に暮らせるということで、そのために進歩したところがたくさんあるはず、というような文章を入れて……。最後の文も、とってもシンプルによくまとまっているんだけど、字数のためには、これを具体的に書くとよかったんだろうね。
★内容はよくできているのだから、あまり気にせず、時間のあるときには長く書く練習をしていこう!
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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