低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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締め切り にわとり
人は、二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それは発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。動物の場合、われわれとは死の概念自体がずいぶん違うのではないかと思うのだ。前者が広い動物界に向かって開き、人をそちらへ押してやるものであるのに対して、後者は人を自分の中へ収斂させるだけ、人はどこへも到達できない。近代の宗教がまことしやかに語るやすらかな最期や大往生の準備とは、実は失われた野生動物と狩猟民族の精神の回復ということではないのか。私は、締め切りを意識して生きることはとても大事だと思う。
まず、第1の理由に、締め切りがあるからこそ、物事に一生懸命取り組むことが出来るからだ。例として、テストをあげてみよう。何日から、という締め切りがあるからこそ、テスト勉強に一生懸命取り組むことが出来ているではないか。「25日からテストだ〜まじで勘弁してほしいし。」これは、テスト約2週間前のわたしのクラスのあちこちでとてもよく聞こえてくる言葉である。(今回は、11月25日〜27日に行われた期末を例にあげた。)25日からテスト、という締め切りを知ったら、皆その締め切りに向かってまっすぐに突っ走り始める。期末で、成績に影響するからというのもあるだろうが。まるで、フリスビーを追う犬のように本当にまっすぐ。死という締め切りも、同じようなものではないか?その締め切りぎりぎりまで、自分の目標に向かって生きていく。両方とも、とてもいいことだと思う。
理由第2に、締め切りを意識しないと、計画性のない人生になってしまうからだ。平均寿命の国際比較のデータを見ると、日本は男性77歳、女性84歳でいずれも世界1位である。このように、寿命という締め切りがあるから、老後の計画を立てることができるのだ。わたしにとっては、まだはやいかもしれないが(もしや遅い・・・・・・!?(笑))いつ締め切りが来るかわからないので、やりたいことを決めておいて、悔いのない一生を送ろうと思う。もしかして、やりたいことを決めたら、わたしの一生の中では終わらないかもしれない・・・・・・。
確かに、締め切りがあることはとても大事だが、締め切りに追われ続ける人生は正直嫌だ。しかし『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という名言があるように、締め切りがあるからこそ、充実した、たった1度の人生になるのである。
講評 jun
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